2017年01月18日
誰もが受け入れられ、誰もがふさわしい場所を作ること
「未来食堂ができるまで」(小林せかい 小学館)
なんか。
最近また読む本のタイミングがいいなあ。
1月7日に未来食堂買った1冊。
このあとに出た「ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由」
もシビれまくったけど。
こちらの「未来食堂ができるまで」
もリアルで素敵です。
驚いたのは、コミュニティへの言及。
~~~以下引用
ただし、自分としては、まかないは
「お店のファンクラブ」や「会社を超えた第3コミュニティ」
みたいな今流行のコンテキストとしてはまったく捉えていません。
あくまでも、一文無しになったり、そんなどうしようもないときに
未来食堂のことを思い出してほしいという想いから来ています。
少なくとも一度は訪れてくれた人との縁は切りたくない。
たとえ、もしその人が一文無しになったとしても、
どうにかつながる方法は残しておきたかったんです。
未来食堂は誰かのセーフティーネットでありたいのです。
なのでひっそりとやっていきたいなと思っています。
コミュニティとなった瞬間に、コミュニティの中と外というように
二分化されてしまうので、それは望む姿ではありません。
今の流行はコミュニティのコンテキストに流れていきがちだと思うので
極力注意してやっていきたいのです。
ただのセーフティーネットだし、意識高い何かでもないのです。
どこまでも「わたし」と「あなた」がいる、
そのあり方が未来食堂なんだと思います。
~~~ここまで引用
このあと読み進めていくと、
さらに熱い表現があるのだけど、
それは読んでみてのお楽しみ。
未来食堂のコンセプトは、
「誰もが受け入れられ、誰もがふさわしい場所を作ること」
未来食堂の存在価値は、
常に新しいこと、常識を再構築すること。
そうそう。
ツルハシブックスもそうだったのかもしれないなと。
だからこそ、
「劇場」であり、「畑のある本屋」に向かっているのだと思っています。
誰もが受け入れられる。
それは本屋単体では難しかったです。
誰もがふさわしい。
それは、舞台を用意して、
「演じられる」役が生まれることであるかもしれません。
同志というかなんというか。
僕もそんな場を目指していきたいなあと思います。
「コミュニティ」ではなく
どこまでも、「わたし」と「あなた」がいる。
そんな本屋さんになりたい。