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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2017年06月01日

「マーケティング」という仮説

http://www.buildinsider.net/enterprise/designthinking/02
「0から1を創り出すデザイン思考 ― 新たなイノベーション創出手法」

ドラッカーの5つの質問

1 ミッションは何か?
2 顧客は誰か?
3 顧客にとって価値は何か?
4 成果は何か?
5 計画は何か?

この200年。
その質問にきちんと答えてこなかったのではないか。

そして、「疎外」とは、この5つの質問に
答えられない状態に置かれるということ。
成果(目標)と計画しかない状況に
追い込まれることなのではないか。

進学校の高校生が
「そんなこと考えてないで勉強しろ」
と言われるのは、そういうことだ。

もちろん、
1~5の質問にていねいに答えようとすることは、
「非効率的」であり、4と5をひたすらに回していくほうが
「効率的」である。

さて。それでは、仮に人生が経営であるとするならば、
(毎度、この表現だ。)
あなたは「効率的」な人生を送りたいだろうか?

Yesという人はどのくらいいるのだろうか?

しかし、近代工業社会は、
そのシステムからして、人々に「効率性」を強いてきた。
「効率性」は大きな共通の価値であった。
他者のマネし、それを効率化することで、
(たとえば人件費の低い地域に工場を移転するなど)
あるいは効率化する「発明」をすることで、競争優位があった。

しかし、社会が成熟し、モノは行き渡り、
「効率性」が価値ではなくなったとき。

新たな「価値」(たとえば問題解決)を
生むために、どうしたらいいのか?

その方法論のひとつが
冒頭の「デザイン思考」である。

本文にあるように、
デザイン思考は徹底した「人」「現場」へのフォーカスで
観察し、共感し、問題発見をしていく。

簡潔に言えば、
「観察から洞察を得て、仮説を作り、プロトタイプを作って、
それを検証し、試行錯誤を繰り返して改善を重ねながら
モノ(製品/サービス)を創り出す」創造的なプロセス。(本文より)

そうやってぐるぐる回していくこと。
その出発点は「共感」だ。
ユーザーを見つけ、フィールドワークを
行い、その課題の本質を見つける。

これは、ドラッカーの
「顧客は誰か?」「顧客にとっての価値は何か?」
というプロセスとも言えるだろう。

本文中にも書かれているが、
マーケティングリサーチが有効に作用したのは、
「事前に解くべき問題が認識されていたから」
であるという。

そう。
近代工業社会においては、人口が増え続け、
「消費者」が多数存在した。

そして、その消費者の課題やニーズが
ある程度予想できた。
(たとえばファミリーレストランは
家族で行って騒がしくしても怒られずに
一定のメニューが安く提供される)

しかしながら、それを繰り返すと、
いわゆる「コモディティ化」(交換可能化)が起こり、
人は、アイデンティティを喪失しやすくなる。

サンクチュアリ出版の金子さんがいうように、
「手紙」のような本を出すことがヒットの条件であるように、
いま、世の中はマーケティングではなく、個別化、
個人の課題解決をどれだけ具体的にやれるか、である。

まずは個人をきちんと観察するところから、始まる。
その練習は、地域の現場で、できていく。
それを繰り返すことで、お客に出会えるかもしれない。

キャリアドリフトと、デザイン思考で
ドラッカーの2と3の質問に答えていくこと。

これがキャリアに必要なプロセスなのではないだろうか。  

Posted by ニシダタクジ at 08:24Comments(0)日記