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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2017年08月09日

「顧客に出会う」夏休み

人に会う
本を読む
旅に出る

学生時代の夏休みの定番。
人生を拓く方法だと言われてきた。

しかしながら、
いま、大学生の夏休みの過ごし方のトレンドと言えば、
圧倒的に企業インターンになっている。

インターン紹介サイトだけではなく、
各企業も工夫を凝らした(あるいは放置するだけの)
インターンプログラムを用意している。

そこに行く、大学生のモチベーションの大部分は
「就職、就活どうしよう」っていう不安からきているように思う。

ところが、かなりの数の大学生が
「就活への違和感」
を感じているように思う。

しかしながら、それはもやっとしてもので、
・ちゃんと希望通り就職できるのか
・ブラック企業に引っかからないか
・そもそも自分は何をやりたいのか

そんな感じのあいまいな不安だ。

その不安が解消されるのかもしれないと
企業インターンに行くのだけど、

課題があいまいなままでは、
当然不安は解消されない。
まあ、まずやってみる、っていうのはいいと思うけどね。

ということで、僕のおすすめする夏休みの過ごし方。
それは、「顧客に出会う」夏休み。

「顧客」とは、いつも言っているけど、

ドラッカーの5つの質問の
1 ミッションは何か
2 顧客はだれか
3 顧客にとって価値は何か
4 成果は何か
5 計画は何か

2と3に答えるっていうこと。
いや、仮説を立てて、実行してみるっていうこと。

顧客を設定する。
例:ひとり暮らしの高齢者、受験勉強中の高校3年生など

そこに接することができる場を探す。

「顧客なんて考えたことないからいない」
っていう人は、

顧客を明確に持っている人のところで
活動をすること。

たとえば、
・創業社長
・NPOの設立代表者
などなど。

または自分が素敵だなと思う人に、
「あなたにとって顧客って誰ですか?」
「その顧客にって価値はなんですか?」
って質問しまくってもいい。
(それ、大人にとっては結構脅威だね)

顧客を設定し、顧客価値を追求するという
そんなサイクルをまわしていくこと。

それこそ。
自らの人生を「経営」するのに必要なことだからだ。
「就活」や「就職」の違和感の原因のひとつがそこにある。

経済社会は、「効率」を求める。

いや、不幸にも、
「効率」こそが利益を最大化する方法だった。

しかしそれは、
人口が増加し続ける社会、
そして都市と地方、あるいは先進国と途上国とのあいだの
「ウチとソト」の格差を前提としたシステムであった。

原料を安く調達し、大量につくり、大量に売る。

そのモデル。
戦後、ひたすらにそのモデルを続けてきた。
そこには、ひとりひとり「新しい価値」を生む必要は
ほとんどなかった。

ソニーやホンダなど、経営者が
「新しい価値」を生み出した一握りの企業は、
大きく業績を伸ばした。

しかし。
その前提は大きく崩れ去っている。

ひとりひとりが価値を創造しなければ、
仕事にならない時代になった。

いや。
じつは「ひとりひとりが」というのも
就活の違和感のひとつだと僕は思う。

ほとんどの仕事は個人戦じゃなくチーム戦である。
ひとつのプロダクトをひとりで作って売る人もいるけど、
多くの場合は、チーム戦で仕事をしていく。

それなのに、就活は個人戦を強いられる。
あなたは、個人としてどんなスキルがあるのか問われる。

そして「就職」の違和感、
それは、顧客が明確な誰かではないということ。

顧客の定義が「自分の会社の商品を買ってもらっている人」
のことになっているからではないか。

誰かに届けたいものがあって、
それを届けるために仕事がある。
それが「顧客はだれか?」という問いである。

そんな「ひとり」に出会うこと。
そのために何ができるか考えること。
それが仕事の醍醐味だろうと思う。

それをチームで考えること。
それが、大学時代にやれたらいいなと思う。

顧客である「ひとり」に対して、
チームで何ができるか考え、実行する。
そして振り返る。

その繰り返しをしていくこと。
これこそが夏休みの宿題なのではないだろうか。

そのためのチーム作り。
ミーティングのときのチューニングや
振り返りの手法。

そんな場をひたすらにつくっていくこと。
それを僕の夏休みの宿題にしようかな。  

Posted by ニシダタクジ at 08:30Comments(0)就職