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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2017年11月07日

WHYはぶれずに、HOWはいつでも捨てよ



「成功体験はいらない~しがらみを捨てると世界の変化が見える」
(辻野晃一郎 PHPビジネス新書)

こういう本、好きなんですよ。(笑)
つい、買っちゃう。

で、キーワードをつぶやく。
https://twitter.com/tkj83
そんな電車読書をしています。

元ソニー。
そしてグーグルへ。
ソニーでは、あのVAIOを再生させた人。

そういえば、当時のVAIOは、
今でいう、アップルのようなブランド力があった。

僕自身も、大学生の時に、
「VAIOユーザーになりたい」
という動機でVAIOノートPCを買った覚えがある。

シンプルな薄紫色のVAIOカバーと
ノートパソコンとしてはたぶん初となる
向かいに座った人が「VAIO」と読めるデザインに
心を奪われた。

iphoneやmac book airを使う一部の人がそうであるように、
僕も「VAIOユーザーであるという誇り」を買っていた。

そんなことを思い出した辻野さんの本と、
そこに出てくるソニー精神。

~~~以下引用

ソニーの設立趣意書。
「真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき
自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」

「従業員は厳選されたる、かなり小員数をもって構成し、
形式的職階制を避け、一切の秩序を実力本位、人格主義の上に置き、
個人の技能を最大限に発揮せしむ。」

従来の階層型組織は、平社員よりは課長、課長よりは部長のほうが
高い判断力を備えている、ということを一応の前提として成り立っていた。

たしかに安定成長の時代には、過去の成功体験を
そのまま踏襲することにより、一定の成果が得られたことは事実であり、
それゆえ、経験の豊富な上司のほうが部下よりも
的確な判断ができる、というこもには一定の説得力があった。

いまは過去の成功体験がまったく通用しない時代だ。
むしろ、成功体験を捨てられないことが足を引っ張る時代、とすらいえる。
そうなると求められるのは、時代の動きをいち早く察知する能力、
あるいは察知した瞬間にすぐ動く行動力となる。

そうした能力においては、第一線を離れたマネジャークラスの人間よりは、
現場の担当者のほうが優れていることもある。
また、成功体験を捨てるという意味では、
最初から成功体験のない部下のほうが有利なこともある。

そもそも、インターネットやクラウドとのつきあい方については、
インターネットの登場以前に仕事の仕方を覚えたおじさん世代よりも、
物心ついたころからそうした環境にどっぷりと浸かってきた世代のほうが有利ともいえる。

イノベーションはコミュニケーションから生まれる。

気づいた人が走り出すしかない

~~~ここまで引用

なんか、いいね。
そういう文化が必要なのだろうと思う。

フラットな組織とは、
ひとりひとりをリスペクトすること。
そういうところなのだろうな。

思ったのは、
もはや「組織」そのものが、
特に「大企業」という企業形態そのものが、
時代遅れになってきているとしたら、

こういうフラットな関係性でのプロジェクトは
どのようにして生まれるのだろうか。

そう考えると、「本屋」は悪くないと思う。

読書会などを見ているとそうだけれど、
「本」をテーマにすると、人はフラットになれる気がする。

そこにプロジェクトが生まれるためには、

この本のラストに書いてある
「WHYはぶれずに、HOWはいつでも捨てよ」
がヒントになるのではないか。

WHYを共通認識としてもち、
フラットな関係性で、プロジェクト(社会実験)を
始めてみること。
HOWをいろいろ試してみること。

その繰り返しでプロジェクトがビジネスへと進化していく。
そんな本屋ができるんじゃないか。

そして、それこそが、
ツルハシブックス(的な空間)のミッションなのではないかと。

「地域にプレイヤーが足りない。」とよく言われる。

でも、人はいるんだ。実際は。
チャレンジする人がいないだけ。
特に大学が近くにあるまちではそうだ。

「チャレンジ」とか「成功」とか「失敗」とかじゃなくて、
学園祭で何か発表するように、
プロジェクトを始められたらいいと思う。

そういう地域プラットフォームとしての本屋を
地域サイドではなく、若者サイドから
意味づけ、価値づけできるのが、
自分の強みではないか。

「WHYはぶれずに、HOWはいつでも捨てよ」

この言葉を胸に、進んでいこう。  

Posted by ニシダタクジ at 08:57Comments(0)