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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2017年11月11日

キカクのうまれかたはWHYのうまれかた

昨日は根津での
「DIVE IN BOOKS」前夜祭でのトーク

キカクのうまれかた - ツルハシブックス西田さんに聞く「本屋の中の余白」
でした。

泊まれる古本市はこんな感じ




で、トークは前座で
ホットジンジャーをつくりました。


でトーク。


「キカクの作り方」じゃなくて「キカクのうまれかた」
そうそう。

キカクって生まれるものだなあと改めて思いました。

そして、いま、サブタイトル思い出したけど、
それは「余白」に生まれるんだなあと。
本屋はそういう場所になるんじゃないかと思いました。

で、僕としてはやっぱり、
「面白い企画」の「面白い」っていうのは、
モチベーションが持続するっていうことだと思います。

そのためには、
どうやって企画が生まれるか。

それ、やっぱり、WHYから始めるっていうか。
なぜやるか?っていうのに答えられること。

で、
なぜ?

っていうのは、アクションを始まる前に分からなくても
いいんだなっていうこと。

そして、
単純に「なぜ?」とは言うけど、

「なぜ?」
を分解していくと、

「顧客はだれか?」っていう
ドラッカーの問いにあたるなあと。

そして、その顧客は過去にしかいなくて、

1 過去の自分自身
(高校生の時に、将来に悩んでいた自分など)

2 過去に出会った人
(かつて家庭教師をした、不登校の中学生など)

3 身近な人に起こった、心が動く経験
(フローレンスの駒崎さんのように、電話越しでお母さんの知り合いの話を聞く、など)

そのときに、心が動く、感性が発動する。
そこに「顧客」が生まれる。

で、それっていうのは、
企画が始まった後に、出会うこともあって。
だから、日々ふりかえりをしないといけないんだよね。

1 予想できたよかったこと
2 予想できた悪かったこと
3 予想しなかった悪かったこと
4 予想しなかったよかったこと

これの4の中に「顧客」が隠れている。

で、顧客が決まれば、
その顧客に向かって、手紙を書くように、
企画をつくっていく、あるいはブラッシュアップしていく。

「地下古本コーナーHAKKUTSU」は、
一箱古本市から生まれた。


使われていなかった地下室を
ダンジョン風な売り場にしたかった。


一箱古本市にツルハシブックス宣伝のため出店
新品同様の本を100円で売っていた隣の人。
僕の箱のビジネス書を200円で買っていった小学校5年生。

3 
「古物商」を取ろうとしたけど、法人ではとるのが大変だったので断念し、
寄贈本のみで運営することに。
メッセージを書いてもらって寄贈するカタチに。

っていうまったくの偶然。
それがメディアに取り上げられて、

みんなが「なぜ?」「なぜ?」って聞くから、
そういえば、27歳の時に、不登校の中学生の家庭教師をして、
地域のテキトーな大人と中高生がつながれる方法はないか、
って思ってました。
って、そこでWHYが生まれた。

そう。
キカクのうまれかたは、
実はWHYのうまれかたなのかもしれない。

そして、それは過去にしかいない。
そしてその元は、自分自身の感性しかない。

「キカクのうまれかた」
があるとすれば、

思いついたら、アクションを起こしつつ、
「なぜ?」というか、「顧客はだれか?」
という問いに答えるために振り返りを行うこと。

そうやって、顧客と、WHYを見つけること。
顧客が見つかれば、あとは顧客に手紙を書くように
企画をブラッシュアップしていく。

そうそう。
そうやって、暗やみ本屋ハックツは10代限定になって、
運営を20代と10代で行うような仕組みになった。

ハックツの顧客は、
悩める10代と日常を何気なく過ごす20代、そして大人。

「10代に贈りたい本」という問い。

そしてその問いを一緒に考え、
「場をつくる」ことに向かっていく仲間。

たぶん、それが企画のうまれかた。

企画はつくるものじゃなく、うまれるもの。
WHYがうまれれば、あとは自分の内側から
湧き上がる情熱が企画を成就させてくれる。  

Posted by ニシダタクジ at 07:37Comments(0)