プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 107人
オーナーへメッセージ

2017年11月27日

「思い」のチューニングから始まるキカクカイギ

多治見まちづくり株式会社が主催する。
多治見駅に近い本町にある旧ワタナベ時計店をリニューアルして
本屋をベースにした「場」づくりのプロジェクトにお邪魔してきました。


世界時計


ワタナベ看板


メガネ、時計、貴金属を扱っていたみたいですね。


ランチを食べた喫茶K


卵を敷いたスパゲッティ「イタリアン」です。
ごはんとのセットがあるくらい、濃いめの味付け。多治見のソウルフード。

そのほか、多治見の図書館は
2015年度の「ライブラリーオブザイヤー」
(これ、横浜に見に行っていました)

そちらも見学に。
高校生がいっぱい勉強していました。

お題は、若者も立ち寄れるように、
いろんな人を巻き込みながらつくる本屋のある空間をつくる、という感じ。

13:00からは「本の処方箋」をやりました。
14:30からはトークライブというか企画会議的な。

本の処方箋は、いろんな悩みがありましたけど、
やっぱりこういうセッションが楽しんだなと。

もっとちゃんとやるには、
空間仕切るとか、時間をかけるとか方法があるけど、
それなりに人が来て盛り上がりました。

「オープンマインド」をつくる。
そういうデザインになっていたのかもしれません。

14:30からのトークでは、
まちづくり株式会社の小口さんの視察報告の後に、
自己紹介を兼ねた「10代に贈りたい本」の紹介。

それが終わって、
時計見たら、15:40で、
「あれ、予定終了時刻まであと20分しかないですけど。(笑)」
結局16:40くらいまでやってましたけどね。

僕の話は、
ツルハシブックスの本を通した取り組みを映像で紹介したあと、
プラットフォームとしての本屋の可能性について話す。
なぜ本屋なのか、そして本屋でできること、など。
https://www.youtube.com/watch?v=vWAlg7NSUUk

そのあと、3人1組になって感想を言った後で、
この場所でできることについて、思いを語り合った。

これが10分で終わらずに15分。
やっぱりみんな話したいんだな、と。
ゲストは話題提供者でいいんだなと。

話し合ったことを発表してもらうと、
どのチームも、大学生とか中高生とか、
そういう人たちに向けた企画が話されていた。

それが分かったのは、
発表が終わって、僕に返ってきたときに、

「顧客はだれか?」
「顧客にとっての価値は何か?」
っていう話をしたかったので、

4チームに、
「それって誰に向けてやりますか?」と問いかけた。
そしたら、大学生や中高生がもっとこの街を歩いてほしい
っていうことが分かった。

これは、もともとのイベントページにもそのような
「10代」「若者」っていうキーワードが出てきた
こともあるけど、

「10代に贈りたい本」を持ってきてもらい、
その上で、それを発表しているから、
それによって、その人の価値観や人間性が
見えてくるっていうのがある。

「10代に贈りたい本」という
コミュニケーションツールの凄さをあらためて感じた。

「私の好きな本」
「最近読んだ面白かった本」
よりも、「10代に贈りたい本」はパワフルだ。

それは本の話だけではなく、
「なぜ、この本を10代に贈りたいのか。」を
必然的に話さなければいけないからだ。

「コクリ!キャンプ」を主宰する三田愛さんの言葉を借りれば、「種火」。
誰もが心の奥に持っている種火。
そこに気づいて、火を広げること。

「思い」を語る、「種火」を語る。
それがチューニング(音合わせ)となり、
場の空気が温まる。
そんなことが起こっていたように思う。

そのあと、茅ヶ崎市美術館で行われた「ハックツ展」の話と
山田さんの名言「これがツルハシブックスの日常です」の動画
https://www.youtube.com/watch?v=bYq8iDb_ei4

顧客はだれか?
顧客にとっての価値は何か?
を問いかけた後で、その場の広がりについて、話をした。

そして、「居場所」になるリスクの話。
居心地のいい場所は、「居場所」になってしまうリスクを負うこと、

集まる場所(居場所)だけではなく、
始まる場所にならないといけないこと。

始まる場所になるために、企てる場所に
ならなければいけないということ。
そんな話をした。

これからも、まちの人が集まり、
「企画会議」を重ねていくことが大切なのではないかと思った。

最後にもう一度参加者からの
ふりかえりというか感想をもらう時間が取れたらいいなと
思ったけど、タイムオーバー。
まあ、残った人はそれなりに話していたので、それはそれでよかったけど。

帰り道。
大好きな書店「ちくさ正文館 本店」のある
千種駅で途中下車。


「あなた」という商品を高く売る方法―キャリア戦略をマーケティングから考える
(永井孝尚 NHK出版新書)

を買いました。
例の「100円のコーラを~」の著者の本。
「バリュープロポジション」という考え方。

「①どんな強み(自分の強み)」を生かして
「②だれの(ターゲット)」
「③どんな悩みに(ニーズ)」
「④いかに応えるか(自分の仕事)」

そして
「相手がほしいもの」
「自分が提供できるもの」
「ほかが提供できるもの」
の三角形の中の

「相手がほしいもので、
ほかが提供できなくて、
自分が提供できるもの」

を見つけていくことが
バリュープロポジションだと。

そんな風に考えると、僕自身は、
「若者を巻き込みたい」
「若者と一緒に何かしたい」
と考えている地域の人たちへ、

あるいは、
「地域で何か面白いことしたい」
「自分に自信がないので何かアクションしたい」
と思っている若者たちへ、

企画会議というよりも、
もっとゆるい「キカクカイギ」くらいの
「場」を提供することかもしれない。

そこから生まれる「企画」そのものに対しては、
みんなが目標設定やチーム作りを行って実現に向かっていくこと。
それは地域でやればいいのだと。

そっか。
そんな「キカクカイギのつくりかた」が
僕の提供できることかもしれないといま思いました。
意外にブルーオーシャンかもしれませんね。

僕ができることは、
「思い」のチューニングで、場のチカラを高めて、
キカクカイギそのものに「また来たい」と思えるようになるっていうこと。

具体的には、

冒頭に自己紹介をやる
・フルネーム(あるいはニックネーム)
・出身地とご当地自慢
・最近あった(あるいは24時間以内にあった)よかったこと
・参加動機
あたりを参加者全員で共有でいるとよい。

そして、ミーティング中にも
グループワークを入れて、
小さな「感想」と思ったことや思いついたことを共有する

そして終わり際に
・今日の感想
(印象的だった言葉、自分が感じたこと)
をランダムに言って終わるということ。

文字にすると、簡単な気がする。
すぐにできるかも。

まあ、いいや。(笑)
こうやって、企画が生まれる場をつくっていくこと。

ゆるいキカクカイギの場づくり。
そこに僕のミッションがあるのかもしれません。

そして
「10代に贈りたい本」という問いかけは、
まちの人々と、まちづくり会社やまちづくりに携わる人たちを
つなぐコミュニケーションツールになり得る、と思ったことが
一番の学びでした。

多治見のみなさん、ありがとうございました。
またお会いしたいです。  

Posted by ニシダタクジ at 08:23Comments(0)日記