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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2017年12月09日

正しいことをしたければ、偉くなれ。


「青島よ。正しいことをしたければ、偉くなれ」(「踊る大捜査線」より)


世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?
経営における「アート」と「サイエンス」 (山口周 光文社新書)
いよいよ最終章「どう美意識を鍛えるか?」

最後まで熱かったっす。

「なぜ、本屋なのか?」
ってよく聞かれるのだけど、
それに対してのひとつの仮説が書かれてるし、
そこには非常に大きな共感があった。

ひとつは、「哲学」についての話。

~~~ここから一部引用

海外のエリート養成では、まず「哲学」が土台にあり、
その上で功利的なテクニックを身につけさせるという
側面が強いのに対して、日本では、土台となる部分の
「哲学教育」がすっぽりと抜け落ちていて、
ひたすらにMBAで習うような功利的テクニックを学ばせている。

哲学からの得られる学びには大きく3種類ある。

1 コンテンツからの学び
2 プロセスからの学び
3 モードからの学び

コンテンツとは、その哲学者が主張した内容そのもの、
プロセスとはそのコンテンツを生み出すに至った気づきと思考の過程、
モードとは、その哲学者自身の世界や社会への向き合い方や姿勢

現代社会を生きるエリートが、
哲学を学ぶことの意味合いのほとんどが、
実は過去の哲学者たちの「1.コンテンツ」ではなく、
むしろ「2.プロセス」や「3.モード」にあるということです。

「真に重要なのは、その哲学者が生きた時代において支配的だった考え方について、
その哲学者がどのように疑いの目を差し向け、考えたかというプロセスや態度だからです。」

その時代に支配的だったモノの見方や考え方に対して、
批判的に疑いの目を差し向ける。
誤解を恐れずに言えば、これはつまりロックンロールだということです。

「哲学」と「ロック」というと、何か真逆のモノとして対置されるイメージがありますが、
「知的反逆」という点において、両者は地下で同じマグマを共有している。

哲学を学ぶことで、「無批判にシステムを受け入れる」という「悪」に、
人生を絡めとられることを防げるということです。

エリートというのは、自分が所属しているシステムに最適化することで
多くの便益を受け取っているわけですから、
システムを改変することのインセンティブがないわけです。

システムに最適化すること自体は、批判されるべきことではありません。
かつての歴史においても、現代においても、
システムに最適化すること自体を否定し、いわばシステムの外側から
遠吠えのようにシステム批判を繰り返している人はたくさんいます。

しかし、ではそういう人たちが、
実際にシステムを改変できるだけの権力や影響力を持てたかというと、
残念ながらそういうことはほとんどありません。

システムの内部にいて、これに最適化しながらも、
システムそのものへの懐疑は失わない。
そして、システムの有り様に対して発言力や影響力を
発揮できるだけの権力を獲得するためにしたたかに動き回りながら、
理想的な社会の実現に向けて、システムの改変を試みる。
これが現在のエリートに求められる戦略であり、
この戦略を実行するためには、「システムを懐疑的に批判するスキル」としての
哲学が欠かせない、ということです。

おれたちはみんなどぶの中を這っている。
しかし、そこから星を見上げている奴だっているんだ。(オスカー・ワイルド)

~~~ここまで引用

なんか、そうだなあって。

踊る大捜査線の名ゼリフ
「正しいことしたければ偉くなれ」
を思い出した。

そうなんだよ。
社会を変えるには、システムの内側にいて、
そのシステムを修正していける人が必要なんだ。

僕はそのプレイヤーにはなれないけど、
そういう人たちに、本という機会を提供することはできる。

エリートたちに、問いを生んでもらう本屋。
エリートの卵である大学生に、問いを育む本屋。

社会システムに対するロックンロールを
奏で、歌えるようなエリートを生んでいきたい。

僕の社会へのアプローチは、
今のところ、そういう感じです。  

Posted by ニシダタクジ at 08:29Comments(0)