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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2018年03月03日

「価値」は何か?~二元論を超えて


「21世紀の楕円幻想論」(平川克美 ミシマ社)
http://hero.niiblo.jp/e487063.html
貨幣とメールの共通点(18.3.2)


「公教育をイチから考えよう」(リヒテルズ直子×苫野一徳 日本評論社)
http://hero.niiblo.jp/e486753.html
学力という「単一の指標」は「唯一の指標」ではない(18.1.12)


「ローカリズム宣言~「成長」から「定常」へ」(内田樹 deco)
http://hero.niiblo.jp/e486707.html
松下村塾は塾生募集広告なんか出さなかった(18.1.6)

今年に入って、
特にインパクトのあった3冊
僕、こういう本が好きなんだなあ。

二元論からの脱出。
これすごく大切だろうな。

そのためには、「価値」は何か?
っていう問いを心に刻まないといけないのかもしれない。

それは、リヒテルズ直子さんが
上の本で指摘するように

「学習とは、本来楽しいもののはずです。
これからの社会がますます必要とする
人間のさまざまな創造力や批判的な思考力は、
学ぶことに喜びを感じられる環境の中で初めて
育つものです。

しかし、日本の子どもたちは、
まだ生まれてほんの数年の、幼稚園に通う年齢の時から、
「勉強とは一所懸命励むもの」
「勉強が他人より遅れたら人生に失敗してしまう」
という外からの強制と脅しの中で、

学ぶことの楽しさを奪われ、
生きがいを見出すうえで大切な好奇心を
磨滅させられているのです。

受験で成功することが人生を切り開く第一歩。
学校で落ちこぼれたり受験に失敗したりすることは、
幸福な人生への切符を取り損ねたも同じ。

18歳の若さで、みずからに「負け組」のレッテルを貼って、
自己肯定感とは正反対の精神状態に放り込まれる・・・。
そういう、必要のない無意味な敗北感を持ったまま
大人になっていく子どもが、日本にはあまりにも多すぎます。」

これは本当にリアルだ。
僕が本屋で接してきた大学生には、
勝手に「負け組」だと思っている人が多すぎる。

そして、
「何のために生まれ、何をして生きるのか」
というアンパンマンのテーマをもやもやと考えるのだけど

効率化一辺倒の社会の中で、
「やりたいことがわからない」とつぶやきながら、
ひとまず就職して、気がついたら30歳間近。
本当にそれでいいのだろうか。

会社に勤め続けるか、
辞めてドロップアウトするか。
みんな、二元論だと思っている。

でも、そんなことないんだ。
無数に世界は広がっている。

僕はここ数年。
大切なのは、ドラッカーの5つの質問のうち、
「顧客はだれか?」
「顧客にとって価値は何か?」
だと言ってきた。

もしかしたら、
顧客はだれか?
の前に、

「価値」とはなんだろうか?
とばくぜんと考える必要があるのかもしれない。

たとえば、
僕だったら、大学時代の問いは
環境問題をきっかけを感じた、
「豊かさとは何か?」だった。

そしてそれを言葉ではなく、
「これですよね、豊かさ」って見せたくて、
まきどき村をやったんだと思う。
自分が直感した価値に向かっていくこと。

そこからすべて始まるし、
迷った時はそこに返っていくことだと思う。

いま、自分は価値を生み出せているのだろうか?
この団体は、このプロジェクトは、どんな価値を生み出しているのだろうか?

もちろん、価値を測るには、顧客が必要で、
その尺度のひとつが売り上げであることは
間違いないだろう。

しかし、単純に数値化、言語化できない、
たとえば教育サービスのようなものはどうなるだろう。
中間テストから期末テストまで何点アップ。
資格試験の合格率が〇〇パーセント。
いつのまにか、数値が目的となってしまう。

価値は何か。

そしてそれは、世の中的な価値なのか?
その組織やチームにとっての価値なのか?
自分自身の価値なのか?
そして、それに同意しているのか?

そんな問いが大切になる。

価値に向かっていること。
それがきっと、船の行き先になる。

「差異」こそが価値(18.2.1)
http://hero.niiblo.jp/e486878.html

学びのスタイルのスタンダードは、
世界的にも、歴史的にも、
「寺子屋」方式というか、私塾方式なのだという。

つくっているのは缶詰じゃない(16.4.4)
http://hero.niiblo.jp/e478219.html

伝えたい思い(当然それを伝えることが価値があると思っている)
を、持った人が、そこに集まり、
学校をつくったのがミッションスクールの始まりであり、
その波に吸い寄せられた人たちが
輝いているから、周りにいる人たちがさらに集まってきたのだろう。

そんな私塾をたくさんつくっていくこと。
実は、建物や、固定した場所は必要ないんじゃないかって思う。
プロジェクトでいいのではないかと。

このプロジェクトにとって価値は何か?
を共有するプロジェクトを持っていること。
それは仕事だけに限らない。
地域のボランティア活動でも、
文化祭の出し物でも同じだ。

僕自身は、まきどき村で、「豊かさ」を問い、
地域のじいちゃんたちと一緒に茅葺屋根のための
カヤ刈りをしたときに、価値を感じた。

「虹のひろば」では、昔の遊びというコミュニケーションツールを
使った、地域のお年寄りと子どもたちのつながりに価値を置いた。

起業家留学では「当事者意識」と「価値創造力」
というテーマに価値を置き、
大学生と経営者のプロジェクトをつくった。

ツルハシブックスでは、本屋という場を通じて、
たくさんの「偶然」という価値が起こっていく
ことを目の当たりにした。

「価値」とは何か?

その問いが人生のスタートラインになるのではないだろうか。
そんな問いを提供できるラボラトリーをつくるんだ。

ローカル・リベラルアーツ・ラボラトリー
地域資源を活用した自由のための学び実験室

「価値」を問いながら、
地域資源を活用して、プロジェクトをつくっていく、
そしてプロジェクトだけでなく、自分自身を振り返り、
問いかける場。

これがたぶん僕の次のステージです。  

Posted by ニシダタクジ at 08:09Comments(0)日記