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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2018年03月06日

世の中には二種類のおじさんがいる

世の中には二種類のおじさんがいる。

自分で決めてきたおじさんと
自分で決めてこなかったおじさんだ。

なんか、ドキッとするね。
さっきふと思い浮かびました。



3月4日(日)東京都練馬区関町図書館
暗やみ本屋ハックツ×関町図書館
16:00~17:00のトークイベントに参加。

ニューヨークから帰国するたびに
暗やみ本屋ハックツに参加してくれる
金子さんと館長とトーク。

金子さんが
西野亮廣さんの「革命のファンファーレ」を引用して
言っていたけど、

「スマホと同じで、昔のやつより、最近のやつのほうが性能がいい。
だから、おじさんよりも若者のほうが優れていると考えたほうがいい。」

いや、ホントそうだよ、って思う。

よくさ、バリバリ活動している学生とか
志を語る若者を見て、

「大学1年生なのにすごいね。僕が大学1年のころなんて・・・」

みたいなことを言う大人がいるけど、
めちゃそれって違和感があって。

当たり前ですよ。
若者は、どんどんバージョンアップされて
世の中に出てくるんですから。

その発言って、若者へのリスペクト足りないなと思う。
いま、熱海の本屋プロジェクトで一緒にやっている
とっくんっていう18歳がいるんだけど、
なんていうか、話してるだけで楽しいもんね。
ベクトル感にあふれているし。


「経済成長なき幸福国家論」(平田オリザ・藻谷浩介 毎日新聞出版)

今日の電車朝読書はこの本だったのだけど、
「自己決定力」についての記載が心に刺さった。

オリザさんは兵庫県豊岡市などで
アートを通じて、自己決定力をつけてもらう
という活動をしているのだけど、
こんなことを言っている。
(藻谷さんのコメント含む)

~~~ここから引用

自己決定力なんて自然には育たないんです。
だから義務教育プラス3年間まで、自己決定力を
育てる手助けは行政の責務としてやろうと考えています。
そのあとは自分で考えてもらうしかない。

日本のエリートとノンエリートの区別がナンセンスだと思うのは、
エリートと称しているのに自己決定を一切できない人が
大量に存在することです。

まあそれも当たり前で、何をしたいからというのではなく、
周囲に褒められるからというだけで「いい学校」に入り、
教わった通りになるべく疑問を持たずに暗記し、
東京の「いい組織」に就職した人たちがエリートとされている
わけですから。

つまり自己決定しないほど、東京に集まって
エリートになれるというわけです。

そんな人たちが
大学を中退する、仕事を辞める、地方に移住する、
そういう自己決定した人たちを低く見るとすれば笑止千万でしょう。

国際競争力は暗記能力の競争ではなく、自己決定力の競争ですよ。

大きな組織であれば大きな仕事ができる、と言う人がいますが、
ではその中であなたは実際、日々何を自己決定しているのでしょうか。
あなたがいることで結果が変わりましたか?
党議拘束に従って票を入れるマシーンと化した与党議員のようなことになっていませんか?

~~~ここまで引用

なるほど。
手厳しいな。

そう考えるととっくんなんて、
自分で「これは違うわ」って思って、
高校中退して、飛び級で18歳秋に大学入って、
いまは熱海で本屋開業しようとしているとかって、

自己決定力の塊じゃないすか、すげえよ。
って思うわけです。

じゃあ、その出発点をどうつくるのか?
っていうことです。

オリザさんが芸術でそれをやったように、
僕は「プロジェクト」でそれができるんじゃないか、
と思っている。

メカニズムとしては、おそらく
・学校的価値以外の価値が存在すること=世界の広さを知る
・自分としての価値を問いかけ、実践すること
・それを振り返ることでだんだんと他者評価の呪縛を解く

というふうになるのだと思う。

その時のポイントは、
「顧客はだれか?」
っていう問いだと僕は思う。

このプロジェクトは誰のためにやるのか。
その人にとっての価値はなんなのか?

イベントだったら、
どういう人が来て、どういうコメントを
してもらうと成功なのか。

それを事前に設定して、
そこを目標にしていくこと。

決して、参加者数とか、売上金額とか、
そういうわかりやすい指標に逃げないこと。

そのうえで、イベントした後、
プロジェクト終わった後の振り返りをきっちりすること。
そこには動いた分だけの
「予想しなかった価値」が生まれているはずだ。

振り返り手法の
「予想した/予想しなかった」「よかったこと/悪かったこと」
マトリクスで、予想しなかったよかったことに出てくるコメントだ。
それを踏まえて、もう一度プロジェクトを組みなおす。

そうやって、
「お客」と「価値」を問い続けながらプロジェクトを
遂行していくこと。

その先に、他者評価の呪縛からの自由があると
僕は考えている。

そんな「場」をこれからつくっていく。

世の中には2種類のおじさんがいる。

自分で決めてきたおじさんと
自分で決めてこなかったおじさんだ。  

Posted by ニシダタクジ at 08:35Comments(0)日記