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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2018年06月11日

「価値」は見つけるのではなく、磨くもの

大学生向け新潟・中山間地の暮らし体験プログラム
「にいがたイナカレッジ」の説明会2DAYSに行ってきました。
(「インターン」って言葉を使わないで、なんて言ったらいいのか)

結論から言うと、
井上有紀さんと一緒に何かやるのは楽しいな、と。
あらためて思いました。

6月8日(金)は初めての試みの「イナカレッジバー@浅草」でした。






6月10日(日)は、高田馬場10°カフェで説明会。






8日は新潟コシヒカリ付きでした。
こういう説明会あってもいいなと。
定期的にやったらいいなと思いました。

今週は、
5日に「他者評価の檻から自分を脱出させる方法@茨城大学前」
6日に「若松ミライ会議@日立・コクリエ」
7日に「かえるライブラリーキカクカイギ@湯島・ヨソラ」
8日に「イナカレッジバー@浅草」
9日に「グリーンバードリーダー会議@代官山」
10日に「イナカレッジ説明会@高田馬場」でした。

1週間を通して、
「価値」について考えました。

音楽性の違い(18.6.6)
http://hero.niiblo.jp/e487534.html

「価値観の多様化」ではなくて「価値」そのものが流動化している(18.6.8)
http://hero.niiblo.jp/e487544.html

「評価」と「承認」と「共感」と「表現」
みたいなキーワード。

「自由」と引き換えに
「自分」(アイデンティティ)を失った。

で。
昨日。

「にいがたイナカレッジ」を
「インターン」という言葉じゃなくどう表現するか?
みたいな話から始まった。

イナカレッジと通常の企業インターンでは、
「価値」基準が異なるのだから、
「インターン」という同じ言葉で表現しては、
届かないのではないか。

昨日の参加者では
「東京以外の場所で暮らしたい」とか
そういうニーズがあることが分かった。

僕は、「評価」と「承認」の話をして、
「価値」について話していたのだけど。

自分にとっての「価値」は自分で決めること。
それが「価値観」であり、
他者評価の檻から脱出するには
そのコンパスを手に入れるしかない。

だから、価値の異なる場、というか、
価値が明確ではない場所に自分を置いて、
「価値」について感じ、考えることが大切。

田舎に行っても、1,2週間程度では、
「お客さん」だからもてなされてしまう

ってある大学生が言っていたけど、
ああ、そうなんだな。
もてなされていては、
そこに「暮らし」はあるようでないのだなと。

金曜日にイナカレッジのプロデューサー、阿部巧さんが
言っていた言葉を思い出した。

「コンサルは立場を固定する。その立場の落差がお金になっているからだ。
でもイナカレッジの大学生は、
何者かわからないあいまいな状態でムラに入っていき生活を共にする。
そうすると大学生なのか地元の人なのか、
よく分からなくなってくる。そこからしか生まれてこないものがある。」

「価値」とはいったい何だろうか?
という問いが詰まっている。

立場の違い、知識、技術の差異によって
ビジネスを生み出すことが価値だろうか?
「先生、このムラはどうしたらいいのでしょうか?」
と教えを乞い、その通りにやってみるのが価値なのだろうか?

イナカレッジの「価値」は
地域の人と一緒に何かをつくっていくこと。
そもそもの「価値」を考え、その「価値」を生み出していくこと。

そういう関係性からくる学びが、
地域にとっても大学生にとっても価値ある学びになるのではないか、
と思う。

「4週間というプログラム期間が長い」
と多忙な大学生には言われる。

そういえば、2年前、
コメタクから大学に復帰した井上有紀さんも
イナカレッジプログラム@川口・木沢に参画した。
彼女こそ、典型的な多忙な大学生だっただろう。

そんな彼女が昨日言っていたこと。

おばあちゃんは今日もダイコンの種をいつ播くかって話をしていた。
昨日もそんな話をしていたのに。

そんな中に、「豊かさ」があるんじゃないか、
って感じられるようになるのは、2週間くらい経ってからだという。

田舎の「暮らし」と一体化する。
五感を開放し、体を使って感じる。

その先に、見えてくる「価値」があるのではないか。

他者評価の檻から脱出するために、
自分なりの「価値」を持つこと。
それはすぐには言葉にならないかもしれない。

でも、新潟の山奥で、
五感を開放し、まずは感じること。
それを受け止めること。
ふりかえること。

その繰り返しによって、
「価値」に気づく。

その価値は、発見するものではないのかもしれないと
昨日の参加者の大学生の話を聞いていて思った。

「価値」は磨くものなのかもしれない、と。

自分の中にすでにある「価値」を磨いていくこと。
そのためには、五感を解き放つ必要があって、
そして、暮らしの中にある「価値」を感じながら、
自分なりに考えていくこと。

その先に、人生があるのではないか。

だから、4週間のイナカレッジプログラムが
大学生でやっておいたほうがいいのかもしれない。

「異文化」に飛び込む。
「異」とは、「価値」が異なるということ。
そして地域と共に「価値」をつくっていくこと。

海外旅行1か月バックパックに
匹敵するような何かがそこにあるような気がします。

その「何か」はあなたが見つけてください。
自分の中にある「価値」を磨いてください。

イナカレッジプログラム2018年夏、
エントリーをお待ちしています。

https://inacollege.jp/  

Posted by ニシダタクジ at 10:24Comments(0)学び