2018年07月11日
これまでの「物語」をつなぎ、これからの「物語」を始めていく
千葉・小湊鉄道・養老渓谷駅。
「逆開発」の現場を見てきた。
駅前ロータリーのアスファルトを剥がし、
10年かけて、森をつくっていくのだという。
「今から5000年以上前、この辺りでは、縄文人が自然との共同生活を始めました。
(中略)われわれ現代人は進化したのでしょうか?」
から始まる説明文。
そして、同じく千葉・鋸南町・道の駅「保田小学校」。
人気・話題の道の駅
教室は宿泊棟に。
調理実習室
カフェ金次郎
おそろしいほどの「保田小」推し
スタッフが着ている「保田小魂」のTシャツも買えます。パンツもある。笑。
一番ビックリしたのが、スタッフが全員「保田小魂」を背負っていて、
(スタッフTシャツなのだろうけど)、
直売所のレジのおねえさんからトイレ掃除のおじいちゃんまでが「いらっしゃいませ」
と話しかけてくるところ。
パンフレットもレトロな雰囲気で、
「道の駅保田小学校だより」って書いてある。
詳しくはこちらから。
https://icotto.jp/presses/10031
コンセプトって大事だなと思った。
山形・郁文堂書店を思い出した。
「リノベーション」とは何か?
問いかけてくる。
保田小学校は、
創立126年の歴史を誇る小学校のリノベーションだ。
小学校が地域に対して果たしてきた役割。
地域をつないでいく何か。
過去=これまでの物語をつなぎ、
未来=これからの物語をはじめていく、
それが「リノベーション」の本質だろうと思っていたけど、
小湊鉄道・養老渓谷駅、
そして、道の駅・保田小学校は
「逆開発」の言葉を借りれば、
里山的な「懐かしい未来」をつくっていくのだろうと思う。
そして何より、このような物語が
職員・住民たちの「誇り」となる。
まあ、保田小学校はちょっとキレイすぎるかもしれないが、
それでも、これからの地域コミュニティの未来を見る上で、
とても学びが多い訪問となった。
「開発」とはなんだろうか?
そこにある「価値」とはなんだろうか。
そして、その先にある「未来」とは。
千葉で2つの物語が確かに始まっていた。