プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 107人
オーナーへメッセージ

2019年01月19日

「実験」が始まる場と「アイデンティティ」



にいがたイナカレッジサイトでの
長期インターンシップ募集をテーマにした
井上有紀さんとの交互連載「挑戦するな、実験しよう」
の僕担当の最終回。(全8回中の7回目)

タイトルは、「挑戦するな、実験しよう」
https://inacollege.jp/blog/2019/01/17/nishida4/

僕の茨城での3年間「水戸留学」がなんだったのか。
水戸というより、関東でいろいろ動いていました。

この記事にも入っている「チューニング」は、
武蔵新城の「shinjo gekijo」の前身である、
「新城劇場」のミーティングで出てきた言葉だし。


「予測不可能性」こそがエンターテイメントの本質である
っていうのに気づかせてくれたのは、
法政大学長岡先生の「カフェゼミ」で出会った
「カレーキャラバン」でした。


カフェゼミの様子。


赤羽岩淵の時に少しだけ参加しました。

そして、今年、にいがたイナカレッジとえぽっくの「チームひきだし」で
「場のチカラ」という考え方に出会い、この連載ができています。

何よりも、この10年、身近に大学生を見てきて、
もっとも大きな課題は、アイデンティティ問題ではないかと思っています。

連載中にも出てきますが、
「自分に自信がない」とか「自分らしさとは何か?」とか
就活のときに「やりたいことは?」とか「自分って?」
っていってどんどん苦しくなっていく。

そもそも、それ以前に、

「自分はいまここに存在していいのか?」
という存在の不安を抱えている、と感じてきました。
何よりも、存在の承認されたい。
しかし、それは待っていても、与えられません。

SNSによる承認(のようなもの)の数値化は、
さらに大学生を追い詰めていると感じます。

「場」が必要なんだと思います。
「実験」を始める場が。
学校で「挑戦しろ」と言われ続けている彼らに、
「実験」の場をつくる。

「ツルハシブックス」や「暗やみ本屋ハックツ」が目指してきたのは、
そういうことだったのかもしれません。

「屋台」で何かを売ってみる。
「商店街」で何か動いてみる。
お兄さんお姉さんと一緒に「ハックツ」スタッフをやってみる。

それは「挑戦」というよりは、「実験」です。

実験のいいところは、成功も失敗もないことです。
そこにあるのは「結果」だけです。
「結果」を得るためにするのが実験です。
予想外のことが起こることが楽しさ(エンターテイメント)です。

僕は、
「かえるライブラリー」がそういう場になればいいと思っています。
「実験」が始まる場。

本屋なのか、ライブラリーなのか。
お店なのか、公共空間なのか。
スタッフなのかお客さんなのか。

そんなふうに境界をあいまいにして、
気がついたら、何か「実験」が始まり、巻き込まれている。
そんな空間。

そんな「実験」を繰り返していくことで、
変化しつつある動的な自分を実感すること。
自分らしさ、とか本当の自分っていう問いを忘れて、
いま目の前にある自分の役を演じること。

そんなことが日々起こっている空間を
「かえるライブラリー」で実現したいなあと僕は思います。
  

Posted by ニシダタクジ at 06:42Comments(0)かえるライブラリー