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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2019年06月11日

「シェア」という問い



「シェアライフ」(石山アンジュ クロスメディアパブリッシング)
日曜日に講演聞いて、購入。
読みました。

いやあ、これ、地方の田舎こそ、
シェアの可能性にあふれているなあと思った。

そして石山さん自身がめちゃめちゃ哲学者っていうか
現代美術家っていうか。
問いを投げかけてくるなあと。

拡張家族のCiftは、家族とは何か?
を問いかけてくるし、

「家族」のかたちに正解はありません。答えがないからこそ、大切なのは、どこまで自分を閉じずに開き続けられるか、どこまで他者を自分のことのように受け入れられるか、ということ。それぞれが自分と向き合い、自己を拡張していく先に重なりが生まれたとき、新しい家族のあり方があるのではないでしょうか。

そうそう。
家族ってなんだっけ?
みたいな根源的問い。

まあ、そんな問いがたくさんあるのだけど、
ひとまず、読書メモ

~~~ここからメモ

東洋思想では、「個人」という概念は存在せず、「自分は全体の中の一部であり、一部である自分が全体を構成する」と考える。

シェアすることで生まれる最も大きな価値は「つながり」です。そうそう。つながりを取り戻す、創造する方法としての「シェア」。

「居場所」っていう概念が変わるような気がする。つながる手段が「所属場所」だけで無くなれば、プレイスとしてのリアルな場所よりも、インスタントな「場」が「居場所」的機能を果たすようになる。でも、だからこそリアルな場を欲するような気もする。

一番大きかったのは、収入や肩書き、人間関係、やりがいなどの依存先を複数にばらしたことで、「もし何か起きても、そこにしがみつかなくてもいい」という安心感と自由を得られたことです。

たぶん「強い人」「能力のある人」がそういう暮らししてるんでしょ?って見られると思う。でも、僕が感じたのは、「依存先を増やす」っていうリアル。ときに強く、ときに弱くいられる場所。おそらく、強くて弱い人がそういう働き方暮らし方にシフトしているのだろうな、と。

「世界中、どこに行っても居場所だと思える場所」がある状態が、自由と安心を感じることができる生き方につながっていることです。

シェアライフで、多拠点居住して、半年ごとに転校とかする人が学校の中に4,5人いるみたいな状況は、プロジェクト学習にとってはむしろプラスだろうな。

ホテルに泊まるよりはエアビーに泊まるほうが、コミュニケーション力が低くても、現地のいろいろな情報を得ることができる。それってコミュニケーション・デザインですよね。

「互いに教え合い、学び合う」新たな学びの形。シェアが提示するのは、「誰もが先生であり、誰もが生徒である」新しい学びの形です。

ストリートアカデミー
https://www.street-academy.com/

「すべての人が先生であり、すべてのものが教材であり、すべての人が生徒である。」いいなあ、これ。人は同時に先生になり、教材となり、生徒になる。

~~~ここまでメモ

自由とは?
家族とは?
働くとは?
学ぶとは?
暮らすとは?

そんな問いがたくさん詰まっている本でした。

そしていちばん「シェア」という問い。

昨日も書いたけど、参加・参画型社会への
いちばんの方法が「シェア」なのだろうと感じられる本。
そしてそれは世の中の要請でもある。

そんな地域を、学びを、場を、つくっていきます。  

Posted by ニシダタクジ at 09:00Comments(0)