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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2019年10月28日

PBLの意味と意義

10月22日
推薦・AO入試研修に続いて、
高大接続改革とPBLについて。

~~~まずはメモ

キャリア教育とは社会と学校の断絶を埋める教育内容・手法

社会の変化によって、教育機関と仕事社会のあいだの断絶が
企業内研修で埋められないほど大きくなっている現状

高校で学ぶこと、大学で学ぶこと、社会人で必要なことが
接続していない

大学生と高校生の違いって何?
高校に通っているのは「生徒」。「生徒」は「正しい答えを学んでいく」ことが役割
大学に通っているのは「学生」。「学生」は「物事を突き詰めて明らかにする」ことが役割
そのために、必要な教授や授業、研究会を選び、意見を交換し、アドバイスをもらい、自分の意見を考え続け、まとめていく。

学生として必要な力
・基礎学力・・・学習能力
・問題発見能力・・・研究テーマの発見
・主体性・・・授業、ゼミ、研究を選択する
・巻き込む力・・・授業・ゼミを活性化する
大学は、これらの能力が高い人間を求めている。

「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・協働性・多様性」
高校で学ぶこと、大学で学ぶこと、社会人で必要なことが接続する=高大接続改革の目的。

高大接続改革とは、高校と大学の学びをつなげること。高校で育む学力の共通言語(学力の3要素)を作ることで高校と大学の学びをつなげ一貫性を持たせる改革のこと。

大学入試改革。
高大接続で問われる学力の3要素を多様な視点で評価する入試形態。

入試改革後の問題に立ち向かうには
・相手にわかりやすく伝える力。(論理的思考・表現力)
・物事を多様に捉える視点。
・資料から目的に従って情報を取捨選択する力
・問題、課題を捉えて原因を追求し、解決策を考え抜く力
・自分独自の視点、視座から考える力
が必要

アクティブラーニングとは学びの手法
教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり学習者の能動的な学習への参加を教授・学習法の総称。(中略)発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループディスカッション、ディベート、グループワーク等も有効なアクティブラーニング法

アクティブラーニングの意味=指導者が一方的に説明し、生徒たちがそれを受け身で聞く授業から脱し、生徒が能動的に学習に取り組むよう指導者が支援すること。

アクティブラーニングの特徴
・生徒を学習内容に巻き込む
・読解、議論、筆記などのアクティビティに取り組ませる
・情報伝達より生徒のスキル開発を重視する
・生徒のモチベーションを高める
・生徒が指導者から即時フィードバックを受け取ることができる。
・生徒が分析、知識の統合、評価などより高次の思考に取り組む。
アクティブラーニング-教室で生徒の熱狂を生み出す方法(チャールズ・ボンウェル1991)
⇒意味が多義的で誤解が生まれそう

「主体的な学び」とは、
・学ぶことに関心を持つ
・学習内容を自分のキャリアの方向性と関連づける
・学習の見通しを持ち粘り強く取り組む

「対話的な学び」とは
・自分の考えを以下の3つの方法で広げ、深めること。
・子ども同士で協働(協力して学習を進める)
・先哲の考え方を手掛かりにする。

「深い学び」とは、
・知識を関連付ける
・問題を見つけ解決策を考える
・思いや考えを基に創造する
知識の習得→習得した知識の活用

「何を、なぜあなたが、どうして志望校で、学ぶのか?」

主体的・対話的で深い学びとは、学びの姿勢
生徒が主体的に、他者と対話しながら自身、他者、地域の課題について考えれば、結果的に自身の目的意識や将来像を深掘りしながら明確にする学びが可能になる。

PBL=problem based learning
問題が与えられた上で、問題について原因を追求・探究を行い、課題を設定、解決策を見出してプレゼンテーションをする。場合によっては実行する場合もある。
これに課題発見が加わったものがproject based learning

PBL=project based learning
プロジェクト学習とは学習方法
チームや個人が自ら一定のフィールドで問題やテーマを発見し、プロジェクト化して問題について原因の追求・探究を行い、課題を設定、解決策を見出してプレゼンテーションなどアウトプットを表現する。場合によっては実行する場合もある

研究とは、未知の問題に対して仮説を立てて証明、実証すること。

これが本当に原因か?論理が正しいのかを確かめる。
この施策が本当に有効か?を確かめる。

PBLは、
1 問題を発見し、原因を追求し課題を設定した上で解決策を考える。(研究)
2 解決策を行動に移す。(原因追求、課題設定でも行動してもよい。)※地域連携が必須
3 リフレクションをして、解決策の有効性の確認、課題設定までのロジックの確認を行う。(研究)
4 改善点などから、もう一度、原因を追求し、課題を設定し、解決策を考える。→2に戻る
このサイクルを通じて、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「学びに向かう人間性(主体性・協働性・多様性)を身につけていく。評価はルーブリックを用いる。

経験学習サイクル(デイビッド・コルブ)
具体的な経験をする(行動)
自分の経験を言葉でふりかえる(振り返り)
教訓や持論、自論を引き出す(本質の気づき)
次の経験の際に自分が取る行動の目標を立てる(将来の目標設定)
具体から抽象へ。

プレスタ法。
STARとPREPね。
言語化し、他者に説明する、その手順の繰り返し。
状況→障害→行動→結果
結論→理由→具体的エピソード→経緯

PBL(プロジェクト学習)とは

探究・研究や問題発見・解決の方法論やロジック、実践、
振り返り、評価を通じて生徒の論理的推論、仮説検証、実行力チームワークなど
育む学び方のこと⇒学力の3要素を育むには最適

PBLの設計のまずさ。
1 リテラシーやコンピテンシーを育む前からPBLをやっている
2 PBLをすることが目的化している
3 PBLを進路に結びつけていない。

リテラシーとコンピテンシー
「思考力・判断力・表現力」=リテラシー
情報収集力→情報分析力→課題発見力→構想力→表現力→実行
※このプロセスをふまえながら、レポートやプレゼン、卒論などの成果物を作成することで育成される。
「主体性・多様性・協働性」=コンピテンシー
対人基礎力、対自己基礎力、対課題的スキル
※協働による実際の課題解決とふりかえり(リフレクション)で育成される。

「活動あって成果なし」にならないように。
PBL以外の方法もあるけど、PBLが最適だと現在は考えられている。

リテラシーとコンピテンシーは両輪でないといけない。

~~~ここまでメモ

なぜ、アクティブラーニングなのか、
なぜ。PBLなのか、
っていうのがコンパクトにまとまっていて、
いろいろ衝撃だった。
わかりやすっ、みたいな。

学力の3要素。
それを育むためのアクティブラーニング、PBL。

それを理解した上でやらないと、
文部科学省が「アクティブラーニングだ、次はPBLだ」
って言ってるから、右往左往している教育現場ではいけないのだ。

なんか、非常にすっきりした金沢研修でした。ありがたい。  

Posted by ニシダタクジ at 17:53Comments(0)学び

2019年10月24日

「大学での研究」というプロジェクト設計ができるか?







21日月曜日は、推薦・AO入試対策研修@金沢でした。
カギとなる「志望理由書」の書き方について。
「7つの観点」とか、エッセンスに詰まった研修でした。
このブログは、まとめというよりメモ起こしです。

そもそも大学って何だっけ?から始まりました。そういうの好き。
大学は教育と研究をやる機関で、研究とは、まだ分かってないことの答えを見つけるための活動のこと。
大学の学びとは、研究を通して学ぶということ。課題を設定し、自ら突きつめて明らかにすること。
そんなところから始まった研修。

~~~以下メモ

学生とは?
「研究=自ら物事を突き詰めて明らかにする」ために
自分で学ぶべき課題やテーマを発見・決定し、
その課題を解決するために、自分で動ける人が求められる。

だから、推薦・AO入試で評価されること。
=「学生」として求められる力を持つ高校生を選ぶ入学試験。

A基礎学力(基本的な学習能力)
B人物像(主体性)
☆自ら教授や授業、研究会、ゼミを選ぶことができる。
C大学で学ぶときに必要な力(周囲を巻き込む力・リーダーシップ・プレゼン力・コミュニケーション能力など)
☆研究会、ゼミを活性化することができる
D明確な問題意識(問題発見能力)
☆自ら課題・テーマを発見できる
一般入試と異なり、学力以外の観点も評価されます⇒総合的な評価で決まる。

入試方式
1 評定平均・学力
2 志望理由(志望理由書、自己推薦書、エントリーシート)
3 面接・プレゼンテーション
4 小論文
5 グループディスカッション

「志望理由書」→大学は何を見たいのか?
⇒大学に入学しても意欲的に勉強してくれるかどうか。大学を辞めないか。
必要なものは明確な問題意識・志望理由と、その内容を伝えるコツ!

合格しやすいテーマがあるわけではなく、
そのテーマや問題意識に取り組む必然性が
自身(今までの活動)にあるかどうか。

そのうえで評価されるテーマは
1 だれが書きそうなテーマでも、大人が知らないくらいまで深く言及している
2 誰も思いつかないテーマ設定か
3 価値観から一貫した熱い思い

※活動実績に注意。とにかく経験を積むのではなくて、
大切なことはどのような壁に対して、何を価値観や理念として、何を考えて、どのように行動したのか。

志望理由書が書けるということと、プロジェクトが設計できるというのはかなり近いなと。
そういえば、研究も就職もプロジェクトだもんね。

1 キャリアアンカー型(職業前提型)
2 問題発見・解決型
3 野心実現・創造型

【7つの観点】
1 経験(活動実績)
2 気づき・価値観
3 実現したい野望・問題意識
4 社会的意義
5 取り組むべき課題・実現方法(解決策)
6 志望大学が最適である理由
7 将来の夢・志

★プロジェクト・行動を貫く価値観が重要

価値観・信念が思考を生み、思考が行動を生む。
その集合体を個性という。
行動から逆算して思考と価値観・信条を引き出すこと。
それが振り返りに必要な要素。

テレビ「プロフェッショナル」で挿入される一言のような価値観・信条を見つけること、引き出すこと。
勉強だけでは、それは引き出せないよね。

価値観っていうのと問題意識っていうのも近いかも。
価値観の構成要素に問題意識があるのか。
「何に違和感を感じるか?」っていうことか。

活動だけを繰り返してもそれを振り返り、思考から価値観へとメタ化していかないと、いつまで経っても志望理由書は書けない。
大学生で言えばエントリーシートが書けない。
アクティブラーニングを批判した「活動あって、成果なし」の言葉は重いよ。
そういうのを作ってきたのかもなあ。

誰に対して、誰が、何を、なぜ、どのようにするのか。
それと活動実績を接続して書くこと。

「問題意識」:そのテーマに自分が取り組む必然性があるかどうか、つまり内発的動機があるかどうか?と客観的に問題だと説明できるか?つまりデータ、数値、権威の意見があるか、つまりその問題は本当に存在するのか?
を説明できる志望理由書。

「内発的動機」と「客観的事実」
why、for whomとwhat、howの真ん中につなぎてとして、who、when、whereがあり、プロジェクトはできるのかもしれない。

「社会的意義」:投資価値があるか、ということ。社会がその問題の追求と解決を求めているのか?その理由は何か?
解決されない場合の未来と解決された場合の未来を描く。

課題とは、問題(テーマ)の中で、手が出せて解決できるもののこと。
ロジック分析とかロジックツリーって高校生のうちにやってみてもいいよなあ。
whyを繰り返す、ということ。仮説とは、原因と結果のセット。
問題には必ず原因がある、今起こっている理由、未だに解決できない理由、
根本的な理由、問題の原因がわかれば有効な解決策や学ぶべき学問を考えることができる。

志望理由書の概要:
Who(誰に対して、誰が)、what(何をする)、why(なぜするのか)、how(どうやってするのか)の要素を入れて、30秒で説明できるもの。
☆アテンションゲット(はっとさせる、びっくりさせる、読んだ瞬間「何が起こるのか」「もっと読みたい」と思わせる短い文章。
「メロスは激怒した。必ず、かの邪知暴虐の王を除かねばならぬと決意した」

その大学である理由「オープンキャンパスが楽しかった」はNG

~~~ここまでAO推薦入試の話。

めっちゃ楽しい。
阿賀町でやってる「まちづくり会議」のフォーマットと
志望理由書のフォーマットがめちゃめちゃ似ていてビックリした。

推薦・AO入試って、個人の能力の有無、高低じゃなくて、研究者としての大学生になる
ためにプロジェクトを設計できるかっていうのが問われているんだと。

ひとまず、今回のブログはこちらで。
また考察いろいろ考えます。  

Posted by ニシダタクジ at 10:13Comments(0)学び日記

2019年10月02日

「人」は最大の資源ではあるのだけれど

東京の魅力は「人」なんだと思う。
もちろん文化があり、商売があり、創造があるのだけれど、
東京というまちの最大の魅力は「人」に尽きると思う。

もちろんそれは、組織や地域でも同じで、
最大の資源は「人」である。
だからこそ。
教育は国の要であるし、人材育成は企業や地域の要である。

加えて、ここ数十年の大きな雇用環境の変化によって、
組織が一生涯にわたって個人を守ってくれない状況となっている上に、
「キャリア教育」という名の下で、
自分は何者なのか?
自分はどこを目指しているのか?
とひたすら問い続けられる。

「人」つまり「自分」にフォーカスしすぎなのではないか、って思う。
そしてそれこそが生きづらさの根源なのではないかと。

参考:
何者かにならなくてもいい(19.1.30)
http://hero.niiblo.jp/e488809.html

こうして、極端に言えば、
「プロフェッショナルになれ、さもなくば奴隷になるぞ」と脅されて、
中学高校大学と不安の真っただ中にいる人を何人も見てきた。

自分に向き合う。
目標に向き合う。
他者と向き合う。

それって本当に必要なのだろうか?って思う。

つい最近。
イベントの企画を考えていて、ふと思ったこと。
「いま、高校生に伝えたいこと」ってなんだろう?って。
なかなか出てこなくて、ちょっと真剣に悩んだ。

高校生を目の前にしているのに、
「いちばん伝えたいこと」が出てこないなんて。
そもそも「伝えたいことは?」っていう問い自体が、
高校生と向き合っているから、違和感なのかも。

向き合わないこと、なのかもしれないと思った。

向き合わずに、一緒に同じ方向を見つめることなのかもしれないと。
僕がやってきたコミュニケーションのデザインってそういうことなのかも、と。

本屋さんで本をすすめるとき。
意識は本に向かっている。

そして本を読んだ先にある何か、
それは決してその時点でお互いに見えているわけではないけど、
何かがあるような気がするから、本をすすめる。

畑で草をとっているとき。
朝ごはんを一緒に食べているとき。
みんなで輪になってはいるけど、向き合ってはいない。
僕はたぶん、そういう場が心地いいのだ。

「人」から「場」へ。
「チームの力」から、「場のチカラ」へ。
「手段としての学び」から「機会としての学び」へ。

そんなことを発信していけたら、と思う。
だからこそ、僕は阿賀町で、黎明学舎で、
高校魅力化プロジェクトをやっているのだと。
ここには「人」もあるけど、「人」以外の資源もたくさんあるから。
「機会」にあふれているから。「ブリコラージュ」し放題だから。

「人」は最大の資源ではあるのだけれど、
人生は経営ではあるのだけれど、
それは決して個人戦ではない。


「読みたいことを、書けばいい」(田中泰延 ダイヤモンド社)

最近読んだ本の中でいちばんドキドキした1冊。
「痛快」という言葉がしっくりくる。

この中に書いてある一言。
「就活は、受かる落ちるの選別の場ではなく、単に企業の業務と人材の能力のマッチングの場にすぎない。」

そうなんだよ。
受かるか落ちるか、っていう視点で見てちゃダメなのよ。

ヘリコプターに乗ってみたら、
まさに上に書いてあるように見える。

企業というプレイヤーと就活生っていうプレイヤーがいて、
企業の業務内容と人材の能力のマッチングを行っているだけなの。
しかもその能力は、その人のすべてではなくて、
その「企業の業務」単位で必要な1部の能力なのよ。

自分とも企業とも上司とも向き合わないことだと思う。
その企業の業務限定で開花する能力を、一緒に同じ方向を見れる企業と、上司と、やればいい。  

Posted by ニシダタクジ at 07:22Comments(0)学び