プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 7人
オーナーへメッセージ

2020年06月17日

バンド選びのように、企業を選ぶ



「13の未来地図~フレームなき時代の羅針盤」(角田陽一郎 ぴあ)

withコロナ時代を予言していたかのような2018年3月発刊の1冊。
いまだからこそ読むべき1冊だと思います。

タイトルにもあるように、この本のテーマは、フレーム(枠組み)
本書の中で著者はなんども、フレームそのものがなくなっていくのだ、と説明します。

わかりやすいところで言えば、第1章「モノ⇒情報」の「スマホは携帯電話の進化系ではない」でしょうか。

スマホはそのモノ自体にはたいして価値はなく、購入したあとにオーナーが好きな情報サービスを自由にプラスできることに価値があるわけです。その点で、スマホは携帯電話とはまったく概念が違うもの。

そのうえで著者は、「情報革命」の本質について次のように述べます。

~~~ここから引用

「農業革命」とは、人類が生きていくために「モノを生み出す進化」でした。では「産業革命」とは何だったかというと、機械の力によって「モノを生み出す進化」をより効率的に進める効率革命でした。素晴らしい効率化ですが、モノに価値があるという意味では、あくまで農業革命の延長上にしかなかったのです。

一方、今起こっている情報革命とは、モノから情報という「目に見えないコト」に価値を置く社会への転換です。それは価値の機軸の転換であり「概念革命」なのです。だからこそ、情報革命は産業革命の時よりも、はるかに大きなインパクトを世界にもたらすはずです。

~~~ここまで引用

大きく言うとこういう感じ。
いやあ、メタ認知できる人ってすごいなあと。

ということで、今日紹介するのは2つのシフト
(全部面白かったので、買ったほうがいいです)

4 組織⇒バンド

あれ、聞いたことあるな。
そうです。2019年の1月にやっていた「かえるライブラリー」の
クラウドファンディング「バンドやろうぜ、みたいに本屋やろうぜ」です。

うわー、あれパクリだったのか。って。
角田さんすみません。

これからの仕事における個人と組織の形態はバンドなのではないか?
バンドメンバーは基本的に全員でステージに立ち「替えが効かない」のです。

ここで、素敵な一節を

「ロックバンドが気の合う仲間とともに音楽を奏でるように、あなたがやりたいプロジェクトのための自分のバンドを作るべきだと言っているわけです。」

いいっすね。
かえるライブラリーで目指したのはまさにそれです。
いま、オンライン劇場でやってますけど。

その続きで書いてあるのは、そういう「プロジェクトバンド」経験が就職に効くって言ってます。

ああ、それはあるなって。ボーカルだけじゃなくて、相手によってはギターもベースもドラムもできます。みたいなこともできるし。バンド名を考えたし、作曲も作詞もやったことあります、みたいなのは重宝されそうですよね。でもいちばん自分が好きなのはベースです、みたいな就活。

でも、そもそも、企業ってバンドなのか?みたいなところもあります。特に大企業では難しいかもしれません。「替わりがいること」が最優先されます。やりたい曲もなかなかやらせてもらえないかもしれません。それって、音楽性の違い、なんじゃないか?みたいな気もします。

取材型インターン「ひきだし」のオンラインミーティングで若松さんが「人を通して会社を知る」って言っていたけど、それってまさにバンド選びのようなものだなあと。

ただ、もちろん、大オーケストラでしか奏でられない音楽もあって。そういう音楽を目指したい人は大企業にいったほうがいいかもしれない。

でも、音楽性の合う仲間と、バンド組みたいんだよ、みたいな人は、その音楽性を頼りに、会社を選んだらいいなと。

じゃあ、音楽性って何?みたいなときに、それって、ベクトル感だと思うんだよね。メンバーひとりひとりや全体から感じるベクトル感。そういうのを感じられる「就活」ってできないかなあと。

もうひとう、キーワード

5 イデオロギー⇒ユーモア

これはガツンときました。
「農業革命」によって生まれた2つの概念、国(国家)と「宗教」(あるいは「思想」)その後、産業革命によってまた2つの概念が生まれます。「会社」と「イデオロギー」です。

イデオロギーとは日本語で言えば「〇〇主義」であり、資本主義と社会主義など様々な対立を生み出しました。

そこで、角田さんが言うのは「ユーモア」です。全然違うじゃんって、僕も思いました。

~~~ここから引用

ユーモアは単におもしろいことを言ったりすることではありません。本来の意味は、ある事実や現象を多視点で見る、つまり次元を変えてとらえ直すことによって、同じ事実や事象もまったく違ったものに見えるようになり、そこに”おかしみ“が発生する、という感覚のことです。

新しいフレームを作るには、既存のフレームを超える別次元の視点が必要です。

~~~ここまで引用

おもしろいなあ、と。
「創造的脱力」(若新雄純 光文社新書)を思い出しました。

参考:「ラボ」というゆるさと強さ(18.11.26)
http://hero.niiblo.jp/e488462.html

僕の茨城での失敗は、まさにここにありました。
「創造的破壊」を志向してしまったこと。
「創造的脱力」を発揮できなかったこと。
そのためには「ユーモア」こそが(僕にも組織にも)必要なのです。

「ユーモア」は、遊びではなく、思考の次元を超えていくことだと思います。
フレームを超えるときに必要なもの。

取材型インターンは、そういうものを大切にしていきたいなと思います。

なので、取材型インターンあらため、
ミステリーツアー型企業取材編集ドキュメンタリー「ひきだし」
にするというのはどうでしょうか。(笑)
参加したい大学生はお問い合わせください。

「就活はフレームワークだ」と、大学生さとしが断言していた。

参考:「就活」というフレームワーク(18.12.19)
http://hero.niiblo.jp/e488581.html

その通りだと思う。
そして違和感の正体(正体ってたくさんあるな。笑)も
そこにあるようにも思う。

「学歴社会」っていうのは、フレームワーク至上主義社会のことであると思う。偏差値の高い大学というのは、(学力)入試というフレームワークが得意かどうか?という視点において、一定のクリアをしていることを示している。

本書によれば、その「フレーム」そのものが溶け出しているのだ。「会社」というフレームも、「事業」というフレームも、もしかすると「都市」や「資本主義」というフレームさえ溶け出している。「withコロナ」とは、そういう時代だと思う。

フレームなき時代へのシフトは、すでに起こっていて、新型コロナウイルスがそれにトドメを刺した、と言えるのかもしれない。

フレームを超えて、何を創造できるか?
そんな問いに真っただ中にいる、と僕は思っている。

フレームを超えて「ひきだし」が生み出すものを見てみたい。  

Posted by ニシダタクジ at 07:36Comments(0)