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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2021年07月30日

「できるかも」「やってみようか」のつくり方


昨日は阿賀黎明探究パートナーズの「地域学」中間振り返りでした。

リアルな現場があることの良さは、「実現可能性」をリアルに感じられること、かなと思った。机上で「できる、できない」をやると、自信のない生徒、成功体験のない生徒は、どうしても「できない」という結論になってしまうけど、

昨日のまちづくりチームや、観光チームの話を聞いていると「いろんな方法がある」ということをリアルに体感したり、それをやってきた大人に接することで、「それくらいだったら、できるかも」が生まれていく。それって、最初の1歩なのかもしれないなと。

まず、「やりたい」という意志があるのではなく、「できるかも」「やってみようか」という感覚があるのかもしれない。

そもそも僕は、意志という神話を信じてはいないのだけども・・・
参考:「手段」としての学びから「機会」としての学びへ(19.7.6)
http://hero.niiblo.jp/e489527.html

地域学というほぼ必修の授業で(半ば強制的に)、地域のおもしろい(わけのわからない)オッサンに出会い。リアルな現場を目の前にして、「いやいや無理でしょ」が「できるかも」「やってみようか」に変わっていくこと。そこから始まっていくものがあるのではないか、って思う。

「マイプロ以前」みたいなやつ。
そこが大切なのかもしれないなと。

今日から読み始めた本
「本物をまなぶ学校」(自由学園 婦人之友社)


「自由学園」って聞いてはいたけど、実態を知らず。
いきなり冒頭からシビれております。

~~~
自由学園の「自由」とは、自然界の制約からの「自由」でも、家族やコミュニティからの「自由」でもない。過去からの「自由」でも、社会からの「自由」でもない。そして、生活と教育を切断し、頭と体と魂を切り離し、過去を切り捨てる、いわゆる自由主義者の「自由」でもない。逆にそれは、教育と生活との、頭と体と魂との、過去と未来との、個人と社会との調和を志し、それを実際に学校という場で、試し、つくりだす自由だ。

この学校の創立者たちはこう考えていたという。学校は今ある社会の模倣ではない。そこに人材を送り込むためのものでもない。学校は今ない社会をつくる人たちを育てるのだ、と。
~~~

いいですね。
「自由」ってなんだっけ?
という問いがまず投げ込まれます。

そして第2章「自分で考える、生活に学ぶ」に続いていきます。

~~~
学校は、置き換え可能な人材をつくり出す場ではなく、一人ひとりを大切にし、新しい社会へのビジョンを持った人が育つ場でありたいという信念です。ですから学校は、今の社会を模倣していてはダメなんです。今は教育現場にグローバルな競争に打ち勝つ人材育成が求められていますが、この学校は人材育成ではなく、どんな時代どんな社会にあっても、自分の人生を自分らしく歩み、そしてよい社会とは何かと自分の頭で考え、それをつくっていく人が育つことを願っています。
~~~

これですね。そうそう。
学校が「人材」を育成しているから、ますます生徒は「自信」と「存在」を失っていくのだろうと。

承認を求め、勉強を頑張り、資格を取り、技術を磨いた結果、「交換可能な人材(グローバル人材とはそういうことだ)」になってしまい、ますます承認不安(特に存在承認不安)に陥るというジレンマ。

生活の中にある、小さな「場」。
そこには、何百年と続いてきた「営み」がある。リアルな「暮らし」がある。

「いやいや無理でしょ」から大人を含めた周りの環境によって「できるかも」「やってみようか」が生まれる。
そこから始まるのではないか、と思う。

昨日の中間振り返りで福祉チームが話していた。「若い人が来ることでお年寄りたちは孫ができたみたいですごく喜んでいる。料理の話とかをしていた。今後生徒たちをどうやって活かしていくか?が私たちの課題」

そうなんですよね。チームとして、場として、どうしていくか。だからこそ、昨日の振り返りでも

「15分前に帰ってきて、全体で振り返りを行い、大人達も振り返りに(プレイヤーとして)参加する」
「その際に、自分たちの授業目標である問いを発して、生徒のリアクションを見る」

という2つが改善策として出てきました。
活動が学びにつながるように、振り返りをすること。それは高校生だけではなく、大人も一緒だということ。共に見つけ合うこと。たぶんそうやって場をつくっていくことなのだろうなと思った。

ということで、
そんな地域の大人たちがともに学ぶ授業がある阿賀黎明高校の現地説明会は8月21日(土)22日(日)です。
21日(土)は新潟駅MOYORe:で、参加型のワークショップで新しいまなびの場を構想します。
https://www.agareimei.com/posts/19611879?categoryIds=477469





22日(日)は現地見学会です。
申し込み・問い合わせはこちらから。
https://www.agareimei.com/posts/19710284?categoryIds=477469

明日7月31日8月1日は「地域みらい留学」合同オンライン説明会です。
https://c-mirai.jp/
こちらでもお待ちしています。  

Posted by ニシダタクジ at 08:28Comments(0)学び