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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2011年08月22日

大切な本が旅立つ瞬間

ツルハシブックスの地下に
古本コーナー「HAKKUTSU~発掘」
がある。

そこは、
30代以上は入れないという
不思議な空間。

10代は1冊100円
20代は1冊200円

という価格設定。
中学生と高校生は、一度買った本にメッセージ付けて
持ってくれば、もう1冊手に入るという図書館的システム。

なぜ、30代以上はダメなのか?

とよく聞かれる。

その理由は、
30代にとって、数百円の古本は、
たいした価値を持たない。

と僕が思っているからだ。
もちろん絶版本など、
新刊では手に入らないものは別として。

私自身も某大手古本チェーンに行く。
そして105円コーナーに足を運ぶ。
大学生にプレゼントしなくなるようなかつての
名著がないかなあと思って行く。

たまにそれが僕のPOPをついて
地下に置いてあったりするのだけど。

そんなときたまに、
今もとなりのツタヤで定価で売ってるのに、
みたいなベストセラーがあったりする。

そういうときに、
僕は職業柄、思わず買ってしまうのだが・・・

この前も「すぐやる技術」っていうのを買ったけど
僕にはまったく不要の本だった。
むしろ「すぐやらない技術」が必要だった。(笑)

しかし。
しかしである。

105円で買った本は105円の価値しかないのだ。
図書館で借りた本はあまり真剣に読まないで
2週間が過ぎてしまうように、
105円で買った本はそれなりにしか読まれない。

もちろん、そんなことはないと
言う人もいるだろうが。

それはひとえに
「経済至上主義」の中で生きてきた年数の
結果なのかもしれない。

もしかしたら、公務員の方とか、先生方とか、
そういう仕事の人は違うのかもしれないが、

10年もその中にいると、
経済感覚が身についてしまう。

105円の本には105円の価値しかない。

しかし。
若い人は違う。
中学生、高校生のときに読んだ本は、
人生を変えていく。

それは図書館で借りた本であっても
友達から借りた本でも、
105円の古本でも同じだ。

そのときに読んだ本が人生を
大きく動かすのだ。

だとしたら、
30代以上は入れずに
本の提供を行う本屋さんがあったら
楽しいだろうと思う。

何より楽しいのは、
自分が置いた本が発掘される瞬間に
立ち会うこと。

自らの人生を変えた本が旅立っていく瞬間。

そんな瞬間が、
たまらなくワクワクする。

以下、
昨日、発掘された山田さんのガッツポーズ
大切な本が旅立つ瞬間

みなさんも
本棚に眠っている大切な本、
自分の人生を大きく動かした、
大手古本屋の査定にはかけたくない、

そんな大切な本を、
ツルハシブックス地下古本コーナー
「HAKKUTSU」で旅立たせてみませんか?

参加ご希望の方は
本棚から本とその本に込める
メッセージを添えて、
ツルハシブックスまでご持参下さい。

郵送参加希望の方はご相談ください。

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Posted by ニシダタクジ at 07:51│Comments(0)
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