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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2011年09月25日

徹底して、「届ける」

全国社会教育研究大会
22日の2日目は各分科会に
分かれて、学ぶ。

僕の参加したのは「こどもを育てる」
分科会。

今年から新たに導入された
ポスターセッションでの、
佐賀県神崎市の取り組みに
興味を持った。

家庭教育支援チームの取り組み。
50代~のおばちゃんおじちゃん4名で
構成されるチームは
基本的に地域の居場所を運営している。

居場所の交流の中で出てきたアイデアを、
即実行するのがこのチームのすごさ。

お父さんが参加していない、
と思ったらお父さん向けの企画、
企業の人の話が聴きたい、
と思ったら企業の講演会をお願いしに行く。

情報ステーションとしても、
どこそこの病院がいい、
と聞いたら、そこに行って話を聞いてくる。
とにかく、フットワークが軽い。

圧巻だったのが
子育て支援の取り組みをどう広げるか?
のところ。

子育てに悩みがある
YES、NO で分かれていくチャート式で
保健センターや民間の居場所、お医者さんなどを
紹介する分かりやすいシート。

縦割り社会の世の中では、
保健センターの案内は保健センターの案内しか載っていない
民間NPOの居場所も、その団体だけのパンフレットだ。
だから、どこにいったらいいのか、わからないのだ。

だから、一覧にしてチャートにする。
それによって、自分がまずはどこにいったらいいのかがわかる。

しかも、もうひとつすごいこと。

こういうのって普通は
カラーでキレイに印刷して、
1回配って終わりになるのだけど、
神崎では白黒印刷で「何度も」配る。

そう。
その数は何回、何十回。

たとえば、教育委員会からの
おたよりの裏にチャートを印刷。
校長先生からのおたよりの裏にも印刷。

とにかくあらゆる行事で配れそうな
ところにはひたすら配る。
とにかく配る。
徹底して配る。

ここに、新しさを感じた。
そう。
一回配って終わりではなく、
何度も配ることで、
悩んでいるお母さんは、その一瞬をつかみ、
相談に行くかもしれない。

その瞬間がいつになるのか、わからないのだ。
だから、何度も、配る。

すごいな、って思った。

必要としている人に本当に届くために、
行政とか民間の枠を超えて、
どこに行ったらいいのか、
それを伝えるチャート。

そしてそれを徹底して届けていくこと。

「届けたい人に、届ける。」

社会教育のテーマは
「おせっかいな大人」だそうだが、
まさに、そんなおせっかいが
地域をもう一度つなぎなおす。

僕たちも中学生・高校生に、きちんと届けていくような
アプローチをしていくことは必要だろうと思う。

古本コーナー「発掘~HAKKUTSU」
での中学生・高校生の日を作るとか。

届けたい人に届ける。

そこから始めてみようじゃないか。

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Posted by ニシダタクジ at 07:31│Comments(0)学び
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