2011年10月28日
教育は等価交換ビジネスではない
内田樹「下流志向」
これは、恐ろしい。
2007年の本でありながら、新鮮そのものだった。
人はなぜ学ばなくなったのか。
授業はなぜ、成り立たないのか。
内田先生は、
教育がビジネスになってしまったと言う。
ビジネスの原則は
等価交換。
支払ったお金と
同等の価値を得るモノやサービスを
交換するというのが商取引だ。
それが、あらゆるところに
浸透していると内田先生が言う。
子どもに限らず、我が国の人々は、賢い消費者となった。
つまり。
できるだけ、安く、いいものを買う。
この原則を世の中の全てを当てはめようとすることが
コミュニティ崩壊のキーだと、改めて実感した。
いつの頃からだろう。
子どもたちの社会参加は
「家の仕事の手伝い」をする労働主体としてではなく、
「モノを買う」という消費主体として社会に接するようになった。
世の中からは
「賢い消費者」になれ、と要求され、
幼いながら「費用対効果」の波にさらされる。
消費主体として、
学校というシステムに対してするべき、
最初の質問はこれだ。
「なんのために勉強するんですか?」
つまり。
授業を受けるという苦痛の対価として何が得られるか?
が理解できないと、私はその苦痛を提供しませんよ、
取引不成立ですよ。と。
しかし。
内田先生は言います。
学びというのは、
やる前にはその価値がわからないのだと。
学び始めたとき、
あるいは学び終わったときに
初めてその価値を理解するのだ。
これは長期インターンシップと同じだなあと思った。
最初、その価値はわからないのだ。
やってみて初めて価値がわかる。
それが教育であり、学び。
だとすると、教育に等価交換の原則は成立しない。
だから、本来、私たちがするべきことは、
「なんのために勉強するのか?」
に対しての、明確な答えを用意すること、
たとえば、
「いい高校、いい大学に入ると、人生成功するよ」とか
をいうことではなく、
信念を持って、
「とにかく勉強しろ」「勉強するというのは楽しいことだ」
と自分自身の魅力で勝負して勉強への意欲を高めるしかない。
そして何より、
消費主体として生きるよりも、労働主体として何かアクションする。
家庭内や地域で何らかの役割を担うことで
人の役に立つ喜びを感じてもらうことが
教育再生の近道なのではないか、と強く思った。
「農業」や「商店街」を使って、
そんなことができないだろうか。
これは、恐ろしい。
2007年の本でありながら、新鮮そのものだった。
人はなぜ学ばなくなったのか。
授業はなぜ、成り立たないのか。
内田先生は、
教育がビジネスになってしまったと言う。
ビジネスの原則は
等価交換。
支払ったお金と
同等の価値を得るモノやサービスを
交換するというのが商取引だ。
それが、あらゆるところに
浸透していると内田先生が言う。
子どもに限らず、我が国の人々は、賢い消費者となった。
つまり。
できるだけ、安く、いいものを買う。
この原則を世の中の全てを当てはめようとすることが
コミュニティ崩壊のキーだと、改めて実感した。
いつの頃からだろう。
子どもたちの社会参加は
「家の仕事の手伝い」をする労働主体としてではなく、
「モノを買う」という消費主体として社会に接するようになった。
世の中からは
「賢い消費者」になれ、と要求され、
幼いながら「費用対効果」の波にさらされる。
消費主体として、
学校というシステムに対してするべき、
最初の質問はこれだ。
「なんのために勉強するんですか?」
つまり。
授業を受けるという苦痛の対価として何が得られるか?
が理解できないと、私はその苦痛を提供しませんよ、
取引不成立ですよ。と。
しかし。
内田先生は言います。
学びというのは、
やる前にはその価値がわからないのだと。
学び始めたとき、
あるいは学び終わったときに
初めてその価値を理解するのだ。
これは長期インターンシップと同じだなあと思った。
最初、その価値はわからないのだ。
やってみて初めて価値がわかる。
それが教育であり、学び。
だとすると、教育に等価交換の原則は成立しない。
だから、本来、私たちがするべきことは、
「なんのために勉強するのか?」
に対しての、明確な答えを用意すること、
たとえば、
「いい高校、いい大学に入ると、人生成功するよ」とか
をいうことではなく、
信念を持って、
「とにかく勉強しろ」「勉強するというのは楽しいことだ」
と自分自身の魅力で勝負して勉強への意欲を高めるしかない。
そして何より、
消費主体として生きるよりも、労働主体として何かアクションする。
家庭内や地域で何らかの役割を担うことで
人の役に立つ喜びを感じてもらうことが
教育再生の近道なのではないか、と強く思った。
「農業」や「商店街」を使って、
そんなことができないだろうか。
Posted by ニシダタクジ at 17:17│Comments(0)
│本
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