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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2012年05月29日

職業選択の自由

かつて、農家の長男には、
職業選択の自由はなかった。

当たり前のように、農家を継ぎ、
そこで生きていった。

今でも、
兼業稲作農家に生まれたら、
ゴールデンウィークは田植えでつぶれる。

では、それは不幸なのか?
といえば、そんなことはない。

友達に遊びに誘われて、
「田植えだから無理」って答えなきゃいけないのは
そのときはちょっとつらいかもしれないけど、
そののちにたくさんのものを得ていることに気づくことは
少なくないだろう。

実際に、ゴールデンウィークに田植えを
手伝っている人には魅力的な人が多いように思う。

職業選択の自由と引き換えに、
若者は「自分のやりたい仕事はなんだろう?」
という悩みを得た。

個人の時代という自由と引き換えに、
若者は自己責任という不安を手に入れた。

会社という組織寿命の短縮化は、
若者をさらなる不安に陥れる。
いったん就職したからといって、安泰は保証されない。

そんな時代を生きている。

だから、連帯する。
コミュニティに入る。

これは、必然的な流れだろうと思う。

農業と地域は
そこに「タテライン」と「誇り」を
付け加えてくれるのだろうと思う。

「タテライン」
文化、歴史につながっていると実感できること。
先祖のおかげで今があると実感できること。

そんなタテラインがあると、
さらにパワーアップして生きられる気がする。

「誇り」
自分が自分であることを誇りに思うこと。

そこまでいって始めて、
人は「職業選択の自由」に対して、
対応できるのだろうと思う。

「タテライン」と「誇り」を取り戻す。
少なくとも、その重要性を知る、感じるということ。

そういう機会を提供することが
僕の役割なのかなと思う。

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Posted by ニシダタクジ at 06:28│Comments(0)就職
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