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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2012年06月13日

社会参画のための寄付制度

この3冊。

「社会を変えるお金の使い方」(駒崎弘樹 英治出版)
「100円のコーラを1000円で売る方法」(永井孝尚 中経出版)
「まちの幸福論」(山崎亮 NHK出版)

この3冊を読んで、
寄付制度を考えてみる。

背景として
「デフレの正体」(藻谷浩介 角川Oneテーマ21)
がある。

日本の都市が抱える大きな課題のひとつが
急速な高齢化による、介護施設の逼迫である。

いま、日本で最も人口の多い
いわゆる「団塊の世代」が65歳前後になり、
年金を受給し始めた。

あと10年。
彼らは75歳になる。
これは現実だ。

介護施設が足りないのなら、
これからどんどん作ればいいのか?
そういうことでもない。
財源、人員、様々な課題がある。

では、その課題に対処するため、
このまちで何かできないか?

「60歳以上の社会参画の仕組みをつくる」
ことで、体力の低下や病気を予防することはできないだろうか。

いや。
それが「できたらいい」なんていう
レベルの問題ではなく、事態ははるかに深刻だ。
60代以上の社会参画の仕組みを作らなければならない。

そのための寄付制度であり、ボランティア制度
を作っていく必要がある。

その商品作りは、徹底した顧客中心主義から生まれるのではないか。

僕は10年ほど前、ちょっとしたパソコン教室をやっていた。
当時はADSLが普及し始めたばかりで、
たくさんの家庭にADSLの設定におじゃました。
その多くが自分で設定できないという60歳以上の方々だった。

「時間があるからインターネットでも始めてみよう。」

それに対して、
インターネットをできるようにする、というのは
普通のサービスだ。

そのときに思った。
本当はインターネットがしたいのではないんじゃないか?
本当は社会で役割を担い、まだまだバリバリ働きたいんじゃないか。

だから、彼らに売るべき商品は
パソコンの回線ではないのではないか。
そんなふうに思ったことがある。

今なら、その商品とは、
社会参画の仕組みなのではないか、と言える。

それを彼らが買ってもらえるような、
商品に作り上げていくのは地域づくりNPOの仕事であり、
それを「ファンドレイジング」と呼ぶのだろう。

ひとりひとりがまちの当事者となって、まちを作っていく。
その一員であることに誇りを感じ、生活する。
その仕組みの中に寄付という手段・方法があるのだと
いま、感じている。

顧客を創造せよとドラッカーは言った。

顧客のための本当に必要な商品を生み出す。
60代が社会参画したいと潜在的に思っているとしたら、
その商品こそ、寄付制度なのかもしれない。

大げさに言えば、
「ファンドレイジング(寄付制度)という予防医学」を
これから10年、いや5年以内に
作っていかなければいけないのだ。

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Posted by ニシダタクジ at 05:16│Comments(0)
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