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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2012年10月09日

差別化という経営戦略

人と違うこと、違うことを見せびらかすこと、
違うことで自分が優位に立つと思うこと、
差別化とは、そういう価値観だからである。
(三浦展 「第四の消費」朝日新聞出版)
なかなか切れ味するどい本、第四の消費。

第2の消費社会で
冷蔵庫、洗濯機といった
生活必需品は行き渡り、
一家に一台から一人一台の時代へ
突入していく。

そして、それは個人化の流れでもある。

より「個性的」に生きる
ということを広告媒体からメッセージを受け取り、
それに動かされ、消費を続けた。

企業も同じく、
「差別化」を迫られた。
「個性」を持たなければ、生き残れない。
そんな時代が長く続いた。

アイデンティティ・クライシス。
個人が個人であることの危機。
これがやはり僕にとっては
大きな課題であると強く感じる。

やりたいことがわからない、と動けない大学生や、
自分には自信を持って胸を張れるものがないという若者たち。

これは彼らに原因があるのではなく、
「個性化」を市場のテーマとしてきた
社会の課題なのだとあらためて実感する。

企業の「差別化」戦略が
社会に生きる人の人生にも影響を及ぼしているのではないか。

経営とは人、そのものなのだ。

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Posted by ニシダタクジ at 06:23│Comments(0)
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