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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2012年10月19日

誇りの入り口

昨日は新潟市が行う教育ファームの
キックオフフォーラムに参加してきました。

基調講演の佐藤弘さん、
2時間にわたる長丁場の講演でしたが
まったく飽きさせない、感動の連続でした。

何度も映像で泣きそうになった。
そして、自分もやらなきゃって使命感も湧いてきた。

子どもの体温低下のデータに始まり、
特に若者の食生活の乱れとそれに伴う
子育て期の食生活の乱れ、
食生活は親から子へと連鎖していく。

先生が言っていた。
「自分の体は自分のものであって自分のものではない」

若者が、めんどうだからといって
コンビニやファストフードやお菓子を
食事としていると、
そのツケは当然子どもに回ってくる。

「価値観」と「時間軸」
が狂っていると言う。
たしかにその通りだと思う。

女子高生は15年くらいで
女子大生は10年あまりで
母になる可能性を持っている。

男子も同じく父になる可能性がある。

こうして、
佐藤弘さんは西日本新聞での連載
「食卓の向こう側」をスタートし、大反響を呼んでいる。

新潟市が教育ファームを始めるにあたって、
5つのアドバイスをいただいた。

1 弁当の日
小学校5,6年生がやる弁当の日。
「自分で作る」ということ。
これが子どもたちに劇的な変化を呼ぶという。

2 加工と結びつける
獲れた野菜を加工して食べるところまで

3 学級園の充実
日常的に野菜を育てる空間にいること

4 農業体験農園の開設
農家の指導付きの農園。農業塾、みたいなもの。

5 健康教育
なぜ米飯給食が必要なのか?を真剣に伝える。

素敵なヒントにあふれた講演会だった。
どちらかと言うと、行政や学校関係者向けに開かれたキックオフだったので、
僕らNPO的に考えると、どのようにするかについて、改めて考えてみると。
ひとつのテーマが浮かび上がる

「地域に誇りを持つ」というテーマ。

新潟は政令指定都市では屈指の農業都市である。
それを誇りに思うようなアプローチとはなんだろうか。

僕が考えるキーワードは
「暮らし」と「農家のプライド」
だと思う。

生涯学習課とコラボした農的暮らし体験は
巻の佐藤家でやったからこその空間形成と
なったと思う。

そして、この夏に制作した
こだわり農家マップはまさに人にフォーカスした
生き方、考え方の情報誌だった。

行政が広く、広範囲にやるとしたら、
僕たちは、西区西蒲区の特定の農家と
大学生のようなピンポイントで
「誇りの入り口」を作っていくことかなと思った。

古民家で昔の人の暮らしに触れる。
地域に生きる人の地域愛に触れる。

農家の人柄に触れる。
農家の思いに触れる。

このことが「誇りの入り口」なのではないだろうか。

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Posted by ニシダタクジ at 06:26│Comments(0)
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