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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2013年01月12日

世の中のキャパシティ

言われたことができないと工業社会では働けず、
言われたことしかできないとサービス業社会では働けない。

これが、
障がい者雇用問題と働けない若者問題の本質なのではないか。

いや、
正確に言うと
工業社会ではなく、「大量生産・大量消費」社会
という言い方が正しいか。

「日本でいちばん大切にしたい会社」(坂本光司)には、
障がい者雇用に取り組むたくさんの会社が出てくる。
しかも驚くべきことに、
1~3巻に登場する20社のうち、13社が製造業なのだ。

ちなみに、日本の会社の75%はすでにサービス業になっているから、
この数値の高さが分かるだろう。
もちろん、これは坂本先生の主観で集められた会社だ。
しかし、この数値はひとつの問いを抱かせる。

「サービス業よりも製造業のほうが障がい者を雇い入れることがより可能なのではないか。」

チョークの製造を手掛ける
日本理化学工業では、
青いはかりと赤いはかりを使い分け、
作業ができるように工夫している。

他の社員さんが
自分たちがフォローしようと、愛を配っている。

こうして会社全体の雰囲気がよくなり、
業績が向上していくというサイクルができている。

「それは、小さな会社だからできるんだ。」
という言い訳が聞こえてきそうだ。

その通りなのかもしれない。
大量生産・大量消費をするような大工場では、
当然のことながら均一化、均質化、効率化される。

その中に作業効率の悪い場所があっては
全体に影響することは容易に想像できる。

時代は流れ、
社会は高度化し、サービス業社会を私たちは生きている。

それは、そのほうが経済的に合理性が高いから。
つまり、DVDデッキを製造するよりも
DVDを1日100円で何十回転もさせた方が儲かるからだ。

それを後押ししたのが
マニュアル化、フランチャイズ化だ。

そこには、全国どこへ行ってもほぼ同じ料金体系、
そして均質のサービスという安心感がある。
しかしその時代もいつの間にか過ぎ去った。

「付加価値」「ホスピタリティ」「感動サービス」などが求められ、
企業が新入社員に求める条件は
「自分で考えて行動できる人」になった。

つまり、「言われたことしかできない人は要らない」
ということだ。

「言われたことができる」というのは、
工業社会ではかなり価値があったのだが、
サービス業社会においては当たり前のことになってしまった。

こうして見ていくと、
障がい者雇用の問題と働けない若者問題の根は同じところにあることがわかる。

つまり。
彼らに「働けない」原因があるのではなく、
世の中のほうのキャパシティがどんどん狭くなっている
ということだ。

障がい者雇用の問題はみんな、なんとなく、
世の中の企業のキャパシティの問題だと思っている。

それなのに、なぜか、働けない若者問題の方は
彼らに「コミュニケーション力」をつけさせ、
あるいは大学生であれば「自分で考えて行動する力」を身に付けてもらう
という解決策しか、提示されていない。

世の会社のキャパシティを広げていくことも
同時にしていかなければならない。

そのときこそ、「農業」をベースにした
新たなビジネスの出番なのだと思う。
長野・小布施・くりのみ園でやっていることは、
その先駆けとなるのではないだろうか。

若者側にも立ちながら、働く場をデザインしていく。
そんなコミュニティデザイナーの出番が来ている。

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Posted by ニシダタクジ at 07:57│Comments(0)就職
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