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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2013年01月25日

経済合理性とけしからん罪

池上彰「伝える力」今頃読みました。
100万部を超えるだけある、面白い本でした。

この中に
村上ファンドの村上さんの記者会見の
話が出てくるんだけど。

インサイダー取引をしたのがもちろん罪なのだけど、
あの記者会見で「けしからん罪」になってしまった。
つまり、日本中の人を敵に回してしまった。
ということが失敗だったという。

しかもそれは計算した上での発言が
裏目に出たからだという。

なるほど。
日本には「けしからん罪」が存在するのか。

今世間で言われている
学校の教員の退職金減額による早期退職の問題。

残り2か月を残して、担任の先生が辞める。
子どもにとっては、好きな先生であればつらいだろう。
卒業生を持っていた先生もいるというのだ。

しかしながら
「経済合理性」という観点から見れば、彼らの判断は正しい。
1月末で退職した方が
トータルで70万くらい多くもらえる計算となる。

それが「けしからん罪」に当たるというのが
今回の報道である。

経済至上主義の世界は、
「短期間で最大の利益を上げる」ことが価値であった。
そこに向かって邁進することに一般企業であれば、
異論はないはずだ。

しかしながら。
それが自分の知らない他者で、
かつ「~~すべき」と呼ばれるようなことが多い職業に対しての
「けしからん罪」の判断の目は厳しい。

もし、それが友人だったら、家族だったら。
批判だけできるのだろうか。

経済合理性もなんとかしなきゃいけないけど、
この「けしからん罪」という当事者意識の少なさも
なんとかしなきゃね。

ひとりひとり、日本丸の乗組員です。

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Posted by ニシダタクジ at 07:15│Comments(0)日記
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