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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2013年01月30日

システムは人を匿名化する

システムは人を匿名化する。

それが大きくなればなるほど、
人は具体的なひとりの人ではなく、
大勢のなかのひとり、になる。

世の中はシステムの集合体である。

コンビニ、電気店、学校、医院、あるいは市役所。
全てが「システム化」されて動いている。
そのほうが効率的だからだ。
いや、そうしないと一律のサービスが提供できないからだ。

その「人の匿名化」に耐えられず、孤独を感じている人たちがいるのも
また事実だろう。
いわゆる「顔が見えない」というやつだ。

本屋さんはどうだろうか?

大規模書店やチェーン展開をしているお店は
POSデータを活用して、商品管理を行っている。
売れ筋商品を多くならべ、トレンドをつかむ。
そこには「需要」という匿名化した何かがある。

どこの誰がこの本を欲しがっているか、という具体的なデータではなく、
20代後半の独身男性に多く読まれている、といったようなデータを
もとに、品ぞろえがされる。

いっぽうで、
地方の小規模書店は
お客さんとの関係性をつくり、その人にあった本をすすめるようなこともある。

店頭にでっかく、今週のオススメ!
と店長の顔入り直筆で書いてあるようなお店だ。
それはそれでいいのだろうけど、
もうちょっと、匿名化された自分でいたいときもある。

僕が目指したいのは、その「あいだ」だ。

三島邦弘さん流に言えば、
「特定と匿名のあいだ」だ。

ひとりのピンポイントな西田卓司として、
オススメされるのもいいけど、
アラフォー地方都市在住男子は
これを読んでおいた方がいい、というような指標も
また欲しいと思う。

たぶん、新刊書店っていうのは、
その要素が必要なんだろうと思う。

まちライブラリーと市立図書館のあいだ
読書のすすめとツタヤのあいだ

そんなポジションにツルハシブックスを持っていく。

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Posted by ニシダタクジ at 07:26│Comments(0)日記
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