2013年04月06日
地域経済の流れの一部になるということ
なんと、わたしたちは分断された社会を
生きているのだろうと思った瞬間だった。
いつ、その想像力を失ったのか。
「コストパフォーマンス」「他店と比べてください」などという
言葉に市場を席巻されたのだろうか。
昨日、古町にある、昭和の薫り漂う
シブいとんかつ屋さん「青い鳥」(仮称)に行った。
ソースの効いた「たれカツ丼」が食べられる。
カウンターのみ、6,7人しか入れない店内で
しばし、カツ丼ができるのを待つ。
僕たちが入る前に入っていたお客さんは、
会計をして、出て行った。
帰り際にこう言った。
「また来週。」
また来週ってのは、毎週金曜日に来ているのか、
それとも毎日、仕事終わりに来ているのか、
それとも、また来週もがんばろう、という掛け声なのか。
次にやってきたお客さんはお持ち帰りだった。
「いつもありがとう」
「ホントは食べて帰りたいんだけど」
「まあ家族で食べるのもいいじゃない。」
「また来るよ」
「転勤なかった?奥さんも?」
「なかった」
「よかったね~」
これはおそらく、公務員的な夫婦なのだろうか。
そして、ニュースで鳥インフルエンザの話題が聞こえてきた。
店主のおばちゃん、すかさず「こわいねえ」とかぶせる。
そのタイミング!、素晴らしい。
そして、目の前にカツ丼が運ばれてくる。
これでもか、というくらい載っているカツ。
甘辛のタレ。
うわっ。
これはうまいや。
まいった。
みんなが通う理由がわかる。
いや。
でもそうじゃない。
みんな、地域経済の一部に組み込まれているだけだ。
日々、働いて稼いだお金の一部をこのとんかつ屋さんに
循環させている。
そして、店主のおばちゃんとたわいもない会話を交わす。
そういう豊かな風景が、かつて、どこのまちにもあったのだろう。
自分が地域経済の仕組みに組み込まれているということ。
そんな豊かさを感じられる場所が、まだかろうじて残っている。
そんな「つながり」をもしかしたら
現代の若者こそ、求めているのではないだろうか。
地域経済の循環の中にいる。
そんな幸せ感を感じるために、また、僕は、あの店に足を運ぶのだろう。
もうひとり、近所のおじさんらしき人が入ってきて、
カツ丼を注文した。
食べ終わってはいたのだけど、
お母さんが奥の厨房で作っているので、
カツ丼が出来上がるタイミングを待って、お会計。
ごちそうさまでした。
あたたかい時間を、ごちそうさまでした。
生きているのだろうと思った瞬間だった。
いつ、その想像力を失ったのか。
「コストパフォーマンス」「他店と比べてください」などという
言葉に市場を席巻されたのだろうか。
昨日、古町にある、昭和の薫り漂う
シブいとんかつ屋さん「青い鳥」(仮称)に行った。
ソースの効いた「たれカツ丼」が食べられる。
カウンターのみ、6,7人しか入れない店内で
しばし、カツ丼ができるのを待つ。
僕たちが入る前に入っていたお客さんは、
会計をして、出て行った。
帰り際にこう言った。
「また来週。」
また来週ってのは、毎週金曜日に来ているのか、
それとも毎日、仕事終わりに来ているのか、
それとも、また来週もがんばろう、という掛け声なのか。
次にやってきたお客さんはお持ち帰りだった。
「いつもありがとう」
「ホントは食べて帰りたいんだけど」
「まあ家族で食べるのもいいじゃない。」
「また来るよ」
「転勤なかった?奥さんも?」
「なかった」
「よかったね~」
これはおそらく、公務員的な夫婦なのだろうか。
そして、ニュースで鳥インフルエンザの話題が聞こえてきた。
店主のおばちゃん、すかさず「こわいねえ」とかぶせる。
そのタイミング!、素晴らしい。
そして、目の前にカツ丼が運ばれてくる。
これでもか、というくらい載っているカツ。
甘辛のタレ。
うわっ。
これはうまいや。
まいった。
みんなが通う理由がわかる。
いや。
でもそうじゃない。
みんな、地域経済の一部に組み込まれているだけだ。
日々、働いて稼いだお金の一部をこのとんかつ屋さんに
循環させている。
そして、店主のおばちゃんとたわいもない会話を交わす。
そういう豊かな風景が、かつて、どこのまちにもあったのだろう。
自分が地域経済の仕組みに組み込まれているということ。
そんな豊かさを感じられる場所が、まだかろうじて残っている。
そんな「つながり」をもしかしたら
現代の若者こそ、求めているのではないだろうか。
地域経済の循環の中にいる。
そんな幸せ感を感じるために、また、僕は、あの店に足を運ぶのだろう。
もうひとり、近所のおじさんらしき人が入ってきて、
カツ丼を注文した。
食べ終わってはいたのだけど、
お母さんが奥の厨房で作っているので、
カツ丼が出来上がるタイミングを待って、お会計。
ごちそうさまでした。
あたたかい時間を、ごちそうさまでした。
Posted by ニシダタクジ at 05:31│Comments(0)
│日記
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