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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2013年05月10日

やればできる!は精神論ではない

やればできる!は精神論ではない

「やればできる!」の研究(キャロル・S・ドゥエック 草思社)
読み始めました。
上田信行先生のプレイフルラーニングに何度も登場した
スタンフォード大、ドゥエック教授の理論。

「こちこりマインドセット(固定的知能観)」と
「しなやかマインドセット(成長的知能観)」

やればできる!
は精神論ではなかった。

マインドセットの問題だった。
自分の能力は失敗するほど向上していくと思っているか、
固定的で変わらないからなるべく失敗しないようにするか、
その2通りだ。

社会学者ベンジャミン・バーバーは述べている。
「私は人間を弱者と強者、成功者と失敗者とには分けない。
学ぼうとする人としない人とにわける」

なるほど。
人間はいつから学ぶのをやめてしまうのだろうか。
誰もがみな旺盛な学習意欲を持って生まれてくる。
赤ちゃんは日々、新しいことをマスターしていく。
歩く、しゃべるといった困難きわまりない課題にもどんどんチャレンジする。

難しくて無理だとか、努力しても無駄だなんて決めつけない。
間違ったらどうしよう、恥をかくんじゃないかなんて気にしない。
歩いてはつまずき、また起き上がる。よろけながらもひたすら前に進んでいく。

このあふれんばかりの学習意欲をつぶしてしまうもの、
それが「こちこちマインドセット」なのだとドゥエック教授は言う。

自分自身を評価する力が芽生えたとたんに、
チャレンジを恐れる子どもが出てくる。
自分は頭が悪いのではないかと怖じ気づくようになるのだ。

簡単にとけるジグソーパズルと
難しいジグソーパズルがあったときに、
どんなに幼くても、こちこちマインドセットの子(能力は変わらないと信じている子)
は簡単なパズルを選び、
しなやかマインドセットの子(もっと賢くなれると信じている子)は難しいパズルを選んだ。
そして言った「ああ、もっとやりたいなあ」

ドゥエック教授は問いかける。

成功とは、賢さを証明することか、
それとも、新しいことを学ぶことか。

「しなやかマインドセット」
ここに現代の子どもの教育やキャリアのひとつのカギがあると思い始めてきた。

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