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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2013年06月13日

「売りたい」ではなく、「売らなきゃ」と思える本

衝動。

「売りたい」ではなく、「売らなきゃ」と思える本
「孤独と不安のレッスン」(鴻上尚史 だいわ文庫)

そうそう。
こういう本を待っていた。

「売りたい」ではなく、「売らなきゃ」
と思った本。

鴻上さんの熱い想いに
最後のあとがきで触れて、
高崎のスターバックスで立ち尽くす。
(実際には座っているのだけど)

この本、売りますよ。
やっぱりこうこなくっちゃ。

僕の出版業界への入り口となった
原点を思い出しました。

古本市でお宝本として出していた
「CROSS ROAD ジェネレーションブック」

サンクチュアリ出版が
当時の活躍する芸能人やスポーツ選手の名言を集めた
「CROSS ROAD~20代を熱く生きるためのバイブル」の発売記念として

今はまだ無名だけど、
熱く生きている20代の名言集。
定価300円。

これを1998年11月23日。
東京・北区王子の物語Bar狐の木の地下、王子小劇場で
坂本龍馬のお芝居、軌保博光×鶴巻謙介のトークライブの後に
もらって、帰りの新幹線の中で読んで震えが止まらなかった。

これを、新潟で配らないとダメだ!

って、思って、
サンクチュアリ出版に電話。
「小冊子を100冊ください。いくらですか?」

「100冊ですか!?熱いっすね!」
「300円のところ、200円でいいです。100冊で20000円です。」

即座に20,000円を振り込み、
僕は100冊の小冊子を手にした。

その後も、僕はサンクチュアリ出版の大ファンで、
大学生協で大量に注文してた(1割引きだからね)

そして、「SANCTUARY」(高橋歩・磯尾克行)に出逢う。
越後線新潟行の中で読んでいて、小針駅で
あの伝説の、「空」を歌う場面に。

涙が、止まらない。

俺もこんなふうに熱く生きたいって思った。
そして、多くの人にこの感動を届けたいって思った。

サンクチュアリ出版に押しかけて、
「僕が売るから」っていって、
自宅でサンクチュアリ出版の本を預かって、
売っていた。

それが会社が思っていたよりも売ったようで、
「新潟で営業するか?」って話になって、
僕はサンクチュアリ出版の営業をすることになりました。

当時、まったく無名の出版社だったので、
営業は困難を極めました。

「どこの出版社?」
「ちゃんと取次(卸売の会社)通してるの?」
「返本できるの?」

と言われながら、
「新潟にはこういう熱い本が必要なんすよ!!」
ってシャウトする日々。

そんなとき、
蔦屋書店南万代フォーラムの大森さんが
「熱いっすね。やりましょう」と言ってくれ、
大きな展開をしてくれました。

ああ。
なつかしい。
それが僕の原点だった。
月曜日の取材で言えばよかった。笑。

「売りたい」じゃなくて、
「この本を売らなきゃダメだ」って思える本を
売っていく。

俺が売らなきゃ、誰が売るんだ。

そういうふうに思える本屋さんと
出版社がタッグを組んで、
熱い本が世の中に出ていくような
そんな業界になったら美しいなあって思う。

新潟のツルハシブックスはそんな
熱い本屋さんになります。

「売れる本」より「売りたい本」を
「売りたい本」より「売らなきゃいけない本」を売りましょう。

鴻上さんの熱い想い、確かに受け取りました。

「死ぬな。」
このメッセージ、多くの若者たちに届けます。

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Posted by ニシダタクジ at 05:08│Comments(0)
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