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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年03月08日

米は生きている~今日もていねいに

「うちのまち なじみのお店 ものがたり」
の取材で飯塚商店へ。
戦後から続くお米屋さん。

米へのこだわり、というか愛が
伝わってくる取材になりました。

印象に残ったのは、
米の水分の話。

9月に収穫された米は、玄米の状態で保存してある。
冬の時期はいいが、5月を過ぎると、乾燥してくる。
水分量が減るとパサパサしてくるのだという。
だから、暑くなってくると、湿度の高いところへ
入れるのだという。

そして、米の味の話。

「魚沼産コシヒカリ」だからと言って、
必ず美味しいわけではないという。

たしかに、気候条件(夏でも夜は涼しい)
は似ているのだろうが、
作っている田んぼによって、
土と水が違うし、作り手によって、
肥料のやり方は違うのだから、当然、味は変わってくる。

場所が違えば、味が違う。
聞けば、当たり前のことだ。

しかし。
僕たちは、いつのまにか、
「魚沼産コシヒカリ」を「ブラックサンダー」のように、
安定して美味しい米だと思ってはいなかっただろうか。

米は生きている。
生きものを食べているんだ。

だから、作り手によって、作る場所によって、
味が違うし、当然、愛情を注げば、
それに応えてくれる。

生きているから、
水分含量に気を付けないといけない。

飯塚さんも
農家さんやお客さんとの対話によって、
うまい米を届けてきた。

安定したおいしさを出すために、
産地を組み合わせたブランド米「収穫物語」を看板米に、
今日も米との対話が続く。

大口屋さんのダシの話もそうだけど、
今回の米の話も、
「ていねいに生きる」とは、
食を見直すことから始まるのかもしれないと思った。

米は生きている~今日もていねいに
松浦弥太郎さんは著書「今日もていねいに」(PHP文庫)の中で、

ていねいに作られたものを食べる。

ことの大切さを語っていたが、
日常に食べるお米、そして味噌汁。
それをていねいに作っていくこと。
そして食べていくこと。

そういうところに「働くこと」「生きること」の
原点があると思うのは、僕だけだろうか。

「今日もていねいに」
そんなことが伝えられる講座をつくりたいと思った。

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Posted by ニシダタクジ at 06:52│Comments(0)日記
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