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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年03月13日

数値化領域と非数値化領域

「ジェネリック・スキル」
社会で活躍するために必要なスキル。

現在社会で活躍している
社会人の人たちの思考行動特性を
指標化し、それを測るテストも出始めた。

これによって、
いわゆる「キャリア教育」の数値化を目指す。

指標となるのは
「リテラシー」と「コンピテンシー」

「リテラシー」は、
情報収集力、情報分析力、課題発見力、
構想力、表現力からの実行力育成を目指す。

「コンピテンシー」は、
「対人基礎力」:親和力、協働力、統率力
「対自己基礎力」:感情制御力、自己創出力、行動持続力
「対課題基礎力」:課題発見力、計画立案力、実践力

これらが数値的に向上すれば、
社会で活躍できる人材が育っている、という理論。

なるほどなあ、と思った。
たしかにそれを数値化できれば、
目標数値のあるキャリア教育が可能になる。

しかし。
それが全てではないとも思う。
言語化できない、数値化できない
領域の何かも必要だと思う。
それを言語化できないけど。

九州国際大学の山本先生が
面白いスライドを提示してくれた。

「ガクチカ」から見るコンピテンシー

「ガクチカ」とは、
就職の面接でよく問われる、
「あなたは学生時代に何に力を入れましたか?」という質問のこと。

その答えは、
部活、ボランティア、アルバイトでもなんでもいいのだけど、
その追加の質問でコンピテンシーが測れるという。

追加の質問で
「対人基礎力」を測るには、
・団体・組織の雰囲気づくりのために何をしましたか?
・団体・組織で働くためにどんなことをしましたか?
・後輩をどのように指導しましたか?
・対立が起きた時、どのように対処しましたか?

という質問。

「対自己基礎力」は
・団体・組織の中であなたはどのような役割を果たす人間だと思いますか?
・困ったとき、落ち込んだとき、どのように対処しますか?
・成功体験、失敗体験から何を学びましたか?
・あなたが目標とする人はいますか?

「対課題基礎力」は
・自分なりにどのような目標をたてたのですか?
・どんな計画を立てて目標にのぞみましたか?
・その後、どんな改善をしたのですか?

とまあ、こんな感じ。
これは面白いなあと。

就活する前というか、
1年次から2年次に上がるときに、
こういう質問をしたほうがいいのではないかな、と思った。

すべての活動をしていく上で、
これらの質問に答えられないということは、
その組織の活動が弱いか、あるいは自分のコミット度が足りないということに
なるのではないか。

面白いなあと思ったのは、
とある大学の数値で、

一般入試と推薦・AO入試の子の
リテラシーとコンピテンシーの差が見られたという報告。

一般入試の学生はリテラシーが相対的に高く、
推薦・AO入試の学生はコンピテンシーが相対的に高い。

リテラシーの方は、受験をくぐり抜けたほうが数値が高くなるのはなんとなくわかるのだけど、
リテラシーが向上することとコンピテンシーの向上が連動していないというのは、
少し面白いなあと思った。
受験によって、あるいは受験成功によって、失われる何かがあるのかもしれない、ということ。
こういうのってどうしてなのか、すごく知りたいなあと思う。

こういう数値化領域の話は、
そんなに考えたことがなかったので、面白いなあと感じた。

数値化領域と非数値化領域が
バランスを取りながら向上していくような機会の提供。
これが必要なのだろうと思う。

大学としては、数値化領域を
本屋としては、非数値化領域を
担当していくことなのかもしれない。

今日もワクワクした1日を。

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Posted by ニシダタクジ at 06:53│Comments(0)日記
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