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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年03月31日

そう思える一瞬のために

ツルハシブックスの日曜日。

雨が降っていた昨日は、とても静かだった。
静かな日曜日の午後。

日曜日の夕方、必ず寄ってくれる風間さんの姿が見えた。
昨日はちょっと遅めの17時半くらい。

鞄の奥から取り出された本は、
ツルハシブックスの3周年のプレゼントだった。
先週は賑やかすぎて渡しそびれたのだという。

そう思える一瞬のために
「点滴ポール 生き抜くという旗印」(岩崎航 ナナロク社)

心に突き刺さる歌の数々。

その中のひとつ

本に向かって
鶴嘴(つるはし)を
炭鉱夫のように
ふるい続ける
読書もある

ツルハシ、出てきてる!

思えば、22歳~24歳のころの読書は、
そんなふうだったのかもしれないと思い出した。

何が見つかるかわからないけど、
何かを見つけたかった。
だから、本を読んだ。

「生きてるぜ」
と思えるような生き方をするには、
どうしたらいいのだろう?

そんな問いかけにヒントをくれるのは、
本と人だった。

全国を旅し、農家に出会った。
僕にとってこだわり農家の人たちは、
アーティストそのものだった。

自分の農法に誇りを持ち、
作られた野菜に自信を持って出荷する。

「その草を残すべきか、刈るべきか、
畑に立つと自然とわかるようになる」

その瞬間。
自らの生を燃焼させて、草を刈るかどうか決める。

もちろん、草には草の生命があり、
草を刈るというのは、その生命を奪うことに他ならない。

だからその瞬間、全力を尽くす。

そんな農のカタチを見て、
僕はそんな風に生きたいと思った。

僕は生まれてきた。
今、ここにいるために。
あなたに出会うために。

そして、いま、生きている。
そう思える一瞬のために。

1998年11月23日。
軌保博光さんに出会った。

対談で、
なんのための映画を撮るのか?
という質問に対して、

「映画を撮っているとき、いま俺めっちゃ輝いてる、
とか俺めっちゃカッコイイとか思える瞬間があるんです。
だから僕は映画を撮りたい。」

人生はそんな一瞬のためにあるのかもしれないと思った。

3周年に素敵なメッセージをいただきました。
風間さん、ありがとう。

抜粋した3つを最後に。

本当に
心の底から
願っていることに
向き合えば
いのち 輝く

本当に
そう思わなければ
祈りでは
なく
呟きなんだ

たしかにその形は
違う、けれども
気づいた
いつの間にか
届いた 祈り

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Posted by ニシダタクジ at 07:09│Comments(0)日記
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