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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年05月23日

「なんのためにやってるの?」は「効率化」時代の質問

本日、5月23日(金)19:30~19:55
NHK新潟「きらっと新潟」
でツルハシブックスの様子が特集されます。
http://www.nhk.or.jp/niigata/program/b-det0001.html

新潟の方、よろしくお願いいたします。

昨日は信州大学の有路先生が
やっている「となりの、」にお邪魔してきました。
ちょうどおススメの本を紹介する
イベントが開催されていました。
「なんのためにやってるの?」は「効率化」時代の質問

同じテーブルで
印象に残った大学生の一言。

彼女は電車で10分ほどの塩尻市から
通っているのだが、
親たちから聞かれるある質問がキライだという。

「それ、なんのためにやっているの?」
「それ、何かの役に立つの?」

「となりの、」
の読書会に出て、
大学の友人や社会人の参加者と話をする。

それがいったいなんのためにやっているのか?
何の役に立つのか?
答えられない自分がいる。

無駄なことを省く。
目的から考える。

そのとき必要な質問が
「なんのためにやるのか?」
「それはなんの役に立つのか?」
ということになる。

「効率化」時代、
その質問は非常にパワフルだった。
トヨタのカイゼン方式に代表される方法論
もそうやって生まれてきた。

それ以前は
「考えないでやる」
「とにかくやる」
という時代があった。

商品は出荷すればするほど売れた時代。
洗濯機が、冷蔵庫が、テレビが、エアコンが、
そうやって売られてきた。

そのうち作っただけでは売れなくなり、
「考える」ことが必要になった。

できるだけ「効率化」して、コスト削減して、
利益率を向上させる。
そのために、やみくもにやるのではなく、
考えてから、計画的にやることが必要だという時代になった。

経済社会はいま、転換点にある。

「効率化」されすぎたモノがあふれた結果。
人々はそこに魅力を感じなくなった。

「なんのためにやってるの?」は「効率化」時代の質問
「モノを売るバカ」(川上徹也 角川ONEテーマ21)

に代表されるように、
商品そのものやお店にまつわる
ストーリーが大切になった。

「効率化の時代」から「感性の時代」へと移行している。
それがいまの時代なのだと思う。

そのときに大切な質問とはなんだろうか?

「なんのためにやっているのか?」
「それをやると何の役に立つのか?」

ではなく、

「それをやっていてどんなことを感じているか?」
「なぜ、そういうイベントに自分や友人たちは参加しようと思うのか?」
「次はどんなことをやろうと思っているのか?」

といったような、

「考えてからやる」
ではなくて、

「考えながらやる」
「行動しながら考える」
「なにを感じているのか?を言語化する」
ことの大切さを考えさせる質問なのではないか。

「感性の時代」に
大切なのは、まず行動することだ。
そして行動しながら考えることだ。

「なんのためにやるのか?」
と行動する前に考えるのではなくて、
「なんのためにやっているんだっけ?」
とか
「これをやって何を学んだんだっけ?」

と問いかけること。

言ってみれば
キャリアデザインとキャリアドリフトを
並行してやっていくことが何より必要なのだろう。

「効率化」では
価値を生みにくくなってきた。

大規模化、チェーン店化して
スケールメリットで仕入れを下げて、
従業員もアルバイト中心でマニュアル化することでコストを削減して
消費者にいかに安く提供していくか?

というモデルが価値を生んだ時代があった。

かつて、あった。

話題となっている外食産業の労働環境の問題は、
まさにそこにある。

「効率化」に人はワクワクしない。
すでにモノは捨てるほど持っている。
人はワクワクした人生を送るための何かを
必要としている。

まず行動し、
それを振り返りつつ、思考し続けよう。

「試行」と「思考」
それらの繰り返しによって感性を磨き、
価値を生んでいく人になっていくことが
「感性の時代」の働き方になっていくだろう。

感性の時代の質問を使っていこう。

「それをやっていて、何を感じているのか?」
「価値とは、いったいなんだろうか?」
「これがどんな未来につながっていくと思うのか?」

答えがひとつではない質問を
いっぱいしていこう。

「効率化時代」の答えは「効率化」一択だったが、
「感性の時代」の答えは、人の感性の数だけあるのだから。

その感性の合う人たちに、
ビジネスを展開していこうじゃないか。

本という非効率的なメディアを売る
本屋という非効率的な場所は、

来たるべき「感性の時代」に、
再び時代の最先端を走ることになるような気がする。

いや、気がするだけですけどね。

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Posted by ニシダタクジ at 05:40│Comments(0)言葉
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