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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年07月15日

働くとは、個人と社会のコミュニケーション

「働き方」というのは、
いまの時代の若者をとらえるキーワードのようだ。

それは、単に
「勤めるか」「フリーランスか」「起業か」
みたいな話ではないだろう。

働くとは、
社会や他人とどうコミュニケーションしていくか?
というような考え方になるとすっきりくるような気がする。

そして、
「働き方」に悩むということは、
個人と社会の
コミュニケーション不全が起きているということになるのかもしれない。

社会の転換期であると言われる。
人口が減少し、モノが売れなくなってきている。

「なにか欲しいものある?」
と聞かれても、「別に」と
すでに欲しいものはすべて持っているような感覚がある。
そこに需要を喚起するのはすごくたいへんなことだと思う。

そんな時代に、
企業が欲しい人材は、
「新しく仕事が作れる人」

そのためには、
「コミュニケーション力」と「自分で考えて行動する力」
が必要になってくる。

お客さんと対話し、
あるいは一緒に仕事をつくる同僚やパートナー企業と対話できる人が
必要になってくる。

しかしながら、
世の中の教育システム、地域システムは
そのような人を養成するように設計されてはいない。

「いかに最小限の努力で最大の効率を上げていくか?」
を基本ベースに設計されている。

人口が増加していく時代、
会社が長期に渡って伸びていく時代に、
そのような人材が必要だった。
大切なのは「素直さ」と「やり続ける力」であった。

「効率化」「合理性」こそが価値であった。

いま。
「コミュニケーション力」とか「自分で考えて行動する力」
などは、ある意味では、
「効率性」「合理性」と相反していることである。

言われたことに対して、
いちいち「何のためにやるのか?」とか
「もっとこうしたほうがいいんだじゃないか?」と考えていたら、
いつまでたっても製品が完成しない。

もうすでに商品を待っている人が山のようにいるのだから、
屁理屈こいてないで、最高速でもっともたくさんそれを作るほうが正しい。

「コミュニケーション」は「効率化」の敵である。
コンビニで並んでいるときに、
自分の前のお客がバイトの兄ちゃんの大学の同級生かなんかで
話が弾んでいたら、イラッとするでしょう。あれです。

「効率化」が絶対の正義だった時代に、
コミュニケーション機会は劇的に減った。

そんな地域システムを作っておいて
いまさら「就職にはコミュニケーション力が必要です。」
とは、あまりにも厳しい。

もちろん、
「唯一生き残るのは変化できるものである」
というダーウィンの名言を引用するまでもなく、
社会に合わせて、変化し続けなければならないのではあるが、
そのようなマクロ視点をまず持つことを出発点にしてはどうだろうか。

「働くとは、個人と社会のコミュニケーションである。」
と僕は思う。

「働き方」とは、そのコミュニケーションの方法を考えるということだ。
それはきっと終わりのない旅だ。

あなたはどうやって社会とコミュニケーションしますか?

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Posted by ニシダタクジ at 08:09│Comments(0)日記
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