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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年07月22日

共感は主張以上に人と人を繋げていくものだから。

共感は主張以上に人と人を繋げていくものだから。
ウォーキング・ウィズ・クラフト(NPO法人松本クラフト推進協会)

上田のことば屋さんで
おススメの1冊を買いました。

「クラフトフェアまつもと」
今では日本を代表するクラフト(手作り)
のイベントになったものを書籍化。

心に響く言葉がたくさん載ってます。

文化っていうのは、
こうやって創られてきたのだなあと。
これからはこうやって創られていくのだなあと。

そんな風に思える1冊でした。

僕の心をクリーンヒットしたのは、
木工デザイナーの三谷龍二さんの言葉。

高校生のころに現代美術に出会った
三谷さんは福井から大阪に引っ越してから、
劇団にかかわるようになった。

当時の演劇は
お客さんが安楽に椅子に座っていることを許さないような
強い表現が多かったのだという。

その後、田舎暮らしをしながら、
かつ勤めないで生きていくという方向性の中で、
必然的に物をつくるしかないということにたどり着いたのだという。

~~~ここから引用

そもそもクラフトというのは、工業化の中で生まれてきた概念で、
機械と人間がどうつながっていくか、
あるいは自然と人間がどうつながっていくか、
その幸福なつながり方とはどういうものかを考えるところから始まっているから。
自転車はモーターは積んではいないけど、人に近い機械であるから、
とてもいいクラフトのかたちに思えたんだよ。

(中略)

どうしてもこの世界というのは、
手仕事の方に重点がいってしまいがちなんだよね。
ただ、僕としては手で作ることを神格化してしまうのは、
どうしても狭くしてしまうと思う。

僕は生活と道具が近くなればっていうのがあるから、
工芸もやるし、デザインもやる。
そういう別分野の共通項を考えないと狭くなっちゃう
感じがするよね。

(中略)

手仕事は、工房でひとりでやるかたちだけではなくて、
たとえば3人から5人くらいの規模で行う中量生産という
方式もあり得る。
ものづくりのスタイルも多様なのだから、
そのことも視野に入れて、クラフトフェアもシフトチェンジしていくべきなんじゃないかな。

(中略)

クラフトフェアは最初の頃は本当にのんびりやっていて、
羊を連れてくる人がいたりして、会場で毛刈りしていた。
餅つきをやったりもしたな。
今はそういう遊びの要素が少なくなってしまって、
売ることばかり考えている人が多いようにも見えるよね。

実際作家にとっては物が売れるだろうから、
それは仕方ないことなんだけど。
でも遊ぶことももっと考えてほしい。

(中略)

クラフトフェアというのは、
共感が広がっていくような在り方の先駆けではあるんだよね。

(中略)

何もない器のような場所を提供して、
あとは来た人に作ってもらうというかたち。
旗を振らずに、中心を作らずに、
それでも場ができて、人が集まって、ひとつの力になる。
この中心にカリスマは必要ないと思う。

共感というものは主張以上に人と人を繋いでいくものだから。

(中略)

クラフトフェアの存在は大切なんだよ。
町にあれだけ物を作る人たちが現われて、
その人たちは自由そうに面白く生きている。
その姿を見せることはすごく意義があることだと思う。
一度見てみると、ああいう世界があるという選択肢が増えるじゃない。
裾野を広げるというのはそういう意味で大切なんだよ。

~~~ここまで引用

これは、素敵だなあ。
この三谷さんのところだけで、
この本を買ってよかったと思えました。

手仕事か、工業製品か
0か100か
ではなくて、
その間をコミュニケーションすること。
もっと遊ぶこと。

そして共感で人と人をつないでいくこと。
そういうのを人は「文化」と呼ぶのかもしれない。

「場をつくる」という意味において、
とても示唆に富んだコトバをいただきました。

ありがとうございます。

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Posted by ニシダタクジ at 06:53│Comments(0)言葉
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