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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年10月12日

「機会提供」に徹する

「機会提供」に徹する。
ここに美しさがあるのかもしれない。

ツルハシブックスの
地下古本コーナー「HAKKUTSU」
のコンセプトそのもの。

古本はほとんど、セレクトしていない。
メッセージカードがつけられるものなら、
ほとんどそのまま置かれている。

地下から古本を発掘して、
その人の人生がどう展開していくのかわからないけれど、
「HAKKUTSU」は、
その機会提供の瞬間にその役割を終えているのだ。

「機会を提供することそのものに価値がある」
と僕は思っている。
「何のためにそれをするのか?」
という問いかけに全部が全部答える必要はないと思う。
機会提供だけで、役割を終えてもいいのだ。

30歳の10月。
僕は玉川大学通信教育学部に編入学した。
中学校社会の教員免許を取るためだった。

翌年の8月。
東京・町田の大学でスクーリングに2週間。

そのときに
「ああ、学校ではないかもしれない」
と直感したのだけど、
せっかく入ったのだから、と介護体験、教育実習を体験。
指導案作りも行った。

学校の授業は、
「ねらい」から組み立てられている。
当たり前の話だ。

この時間の「ねらい」があって、
そのための「授業内容」があり、
成果をどのような「指標」で測り、
「評価」をどのようにするか?

というような文章をつくることだ。

教育には、
「ねらい」(目的)が必要なのだ。
そしてその「ねらい」(目的)に対して、
「評価」をすることが求められる。

単なる「機会提供」は教育ではないのだ。

そして、その「機会提供」は、
現代の社会では「価値」であるとは認識されない。

「なんのための機会提供?」
と聞かれてしまう。

いや。
そうじゃなくて、
機会提供そのものに価値があると僕は思っている。

そしてツルハシブックスのような地域の場は
機会提供に徹するべきだ、と思う。

「ねらい」や「評価」を前提にしたものとは、
ちょっと違った場のチカラを発揮できるために
それが必要なのかもしれない。

☆NHK総合(全国放送)再放送のお知らせ☆

8月20日に放送された
ツルハシブックス地下古本コーナー「HAKKUTSU」を
題材にした「地下から始まる物語」が
10月13日(月祝)4:40~再放送されます。

台風情報が周りを囲っている予感もしますが、
チェックしていただけると嬉しいです。

「機会提供」に徹する
信州大学3人娘に再会してきました☆

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Posted by ニシダタクジ at 06:52│Comments(0)思い
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