プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 8人
オーナーへメッセージ

2014年11月14日

考え続けるという希望

考え続けるという希望
「街場の戦争論」(内田樹 ミシマ社)
「弱いつながり~検索ワードを探す旅」(東浩紀 幻冬舎)

おとといのブログの続き。

内田樹さんの本は
毎回引き込まれるように読んでしまうけど、
今回のもものすごい引力だった。

ミシマ社の「一冊入魂」という
キャッチフレーズそのものの本。
これは熱い。

が、
内容は暗い、というか重い、
というかとてつもなく絶望が詰まっている。

現在の日本は国家ではなく、
株式会社みたいな国家を目指している。
簡単に言えば、
「倒産してもいいから、現在の利益を最大化しよう。」としている。

というように、内田さんの論調が続く。

正しいとか間違っているとかではなくて、
僕はこれを読んで
「知るべき絶望」だと思った。

でも。
読めば読むほど絶望しかない。

って本屋で言っていたら、
「絶望するなら、読みたくない」
っていう人が出てきた。
そりゃそうだな、と思った。

しかし。
昨日の夜、加藤くんと話していて、
ふと僕は思った。

本当の「絶望」というのは、
もうダメだと、「思考停止」することだ、と。

「希望」とは考え続けることだと。

この本は、「考え続ける」ことを僕たちに
授けてくれている。
だから、絶望であると同時に、希望を生んでいるのだと。

だからそこでこそ、
「弱いつながり」なのだと思う。

東さんによれば、
旅とは、新しい検索ワードを得るということ、
つまり、「考え続ける」ネタを得るということ。

SNSでは、狭いつながりがどんどん強化されていく。
それでは思考停止してしまう、というか人生が広がっていかない。
だから、リアルに旅に出て、
いろんなものに出会わなければならない。

そう。
考え続けるために。

世の一部の悪徳権力者たち(一部政治家や経営者や教育者)は、
「思考停止」させることを望む。

なぜならそれが「効率的」だからだ。

「なんのために勉強するのか?」
「そんなこと言っている暇があったら勉強しろ。」

この会話を端的に言えば、
「思考停止して、効率的に生きろ。」
と言っているようなものだ。

それが通用したのは、
(同意しているかしていないかは別にして)
「日本を経済成長させる。その結果自分たちも豊かになる」という
物語が共有され、なおかつ実感できつつあるときだけだ。

そんな物語はもはやない。
ひとりひとりが自分の豊かさについて考え、実践し、
「いま、それを達成しつつある。」
という実感を持てることを始めなければならない。

世の中は絶望的だ。

しかし、本当の絶望は思考停止と共にある。

絶望的な世の中で、考え続けることをやめないこと。

それこそが希望なのではないか。

だからこそ、世の中に本屋という空間が必要なのだと、
僕は強く強く思います。

本屋という空間は、偶然にも居合わせた
「絶望」を語る本の中に、
「考え続ける」という希望の種が眠っているのです。

内田さん、ミシマ社さん、東さん、幻冬舎さん

大いなる希望をありがとう。

同じカテゴリー()の記事画像
「消費者」という「自由」
貨幣経済が「質」を「量」に還元した
「意義」と「意味」
それ、「トロッコ」じゃないすか?
「30年の経験があります。」というウソ
なぜ、「教養」は死んだのか?
同じカテゴリー()の記事
 「消費者」という「自由」 (2019-07-30 09:15)
 貨幣経済が「質」を「量」に還元した (2019-07-04 09:19)
 「意義」と「意味」 (2019-07-02 08:56)
 それ、「トロッコ」じゃないすか? (2019-06-28 09:00)
 「30年の経験があります。」というウソ (2019-06-27 07:29)
 なぜ、「教養」は死んだのか? (2019-06-26 09:22)

Posted by ニシダタクジ at 07:34│Comments(0)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。