2015年02月24日
「伝えたい」をカタチにする
「Communication Shift」(「モノを売る」から「社会をよくする」コミュニケーションへ 並河進 羽鳥書店)
昨日にひきつづき。
北九州にあるシャボン玉石けん。
CMディレクターの今村直樹さんは
北九州の情報誌で知った
シャボン玉石けんを使ってみたら
すごくよかったので、
工場見学に行き、
「オフコマーシャルを作らせてほしい」と
お願いした。
制作費は要らないから、と。
あやしい。
と当時は思われていたようだが、
できたHP限定のCMがこちら。
http://www.shabon.com/learn/cm_mutenka.html
試写会の必要なんてなかったのだけど、
お昼休みに試写会をした。
すると、最後のシーンで畑に立っている職人さんが
「俺の人生、そのものたい!」と叫んだ。
社長にも「ありがとうございました」と頭を下げて言ってもらった。
そんなシーンにスタッフ一同、
感動して泣いたのだという。
後日、感動した社長に制作費を払ってもらったのだという。
普段の広告の仕事って、
「仕事」が発生して「スケジュール」が決まり、
「撮影すること」が決まっていく。
オフコマーシャルは、
「これをどうしても伝えたい」からスタートして、
撮影することが決まり、スケジュールが決まっていく。
そして最後にお金をもらうと「仕事」になる。
(ならないかもしれない)
順序が逆になっているのではないか?
と今村さんは問いかける。
「伝えたい」をカタチにするってそういうことなのではないか?
僕も、そういうのやってみたいなあと思いました。
Posted by ニシダタクジ at 07:36│Comments(0)
│学び
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