プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 107人
オーナーへメッセージ

2015年04月02日

よいアイデアを生むのは場のチカラである

「よいアイデアを生むのは、場のチカラである。」
まずはこの前提を共有しないといけない。

その上で、
「よい話し合いとは何か?」
とか話し合い(会議)の条件をみんなで話し合う。

それによって、
よい会議ができるようになる。

よいアイデアが生みたい。

「アイデアは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものではない。」
と言ったのは、ジェームス・W・ヤングという大御所であるが、
これ自体は真実だろうと思う。

だから、
大学生に「新鮮な発想」や「斬新なアイデア」を
求めるのは、無理があるのだ。

しかし、大学生を会議の場に入れることが無意味か?
というと決してそんなことはない。

アイデアは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない。
と言ったとき、これを構成するのは2つだ。

「既存の要素」のストックとその「組み合わせ」の方法論だ。

まちづくりの会議などでよく起こってしまいがちなのが、
「経験」や「知識」のストックがある人の
発言権が大きくなってしまうことだ。

つまり、オジサンが持論や、自分の知っていることを
語ってしまうことだ。
たしかにそれはうまくいく仮説や、ひとつの成功事例なのかもしれない。

しかし、会議が何のために開催されているのか?を考えると、
新しいアイデアを生むためであり、
メンバーの共感や合意形成を生むためである。

「既存の要素」
として、持論やいろいろな事例を出してもらうことは
いいことだろうと思う。

しかし、アイデアを生むのは、
個人のストックではなく、その組み合わせ方であり、
その組み合わせをするのが「会議という場」なのだから、
その場の設定が大切になる。

そこで、大学生や若い人の出番だ。
発言をすること。
その発言を促すために
ポストイットを使ったワークショップという方法がある。

「場のチカラがアイデアを生む。」

その場をつくるのは、
メンバーの多様性であり、
若い人が持つ素直な質問力(これはあると思う)
であり、やはりその前に、
会議をする環境のチカラも大切になってくる。

会議机のようなテーブルや、
ファミレスやファーストフード店が
会議の場として適さないのは、

それが「効率性」を大切にしているからだ。
裸の蛍光灯の光ではクリエイティブになれないからだ。
それくらい人間の感性は敏感だと思う。

大学生時代に学ぶべき大切なことのひとつは、
「場のチカラを体感すること。」である。
「場のチカラによってアイデアが出た。」
という経験を積んでいけるかどうか。

それが人生においては大きいし、
それがインターンシップやPBL授業で
学ぶべき大切なことのひとつであると思う。

先の見えない世の中に飛び込んでいく若者たち。

「答えを持っていそうな社長」(成長しそうな会社)のところに
就職するのはなくて、

「場のチカラでアイデアは生み出せる。」
と信じている仲間のもとで一緒に働くほうが
継続してアイデアが出てくる土壌があると僕は思う。

「場のチカラ」の重要性を理解したい人にオススメはこちらの本。
よいアイデアを生むのは場のチカラである

※残念ながら絶版ですが、ものすごい学び多い1冊です。

同じカテゴリー(アイデア)の記事画像
「主体性」への旅
「達成」と「発見」を動的平衡できる複数の「場」
プログラムふりかえりメモ
地域×リベラルアーツな本屋
コミュニティ難民向け本屋さん
もうひとつのCSA
同じカテゴリー(アイデア)の記事
 地域みらい留学ビジョンセッションの型 (2023-02-22 07:16)
 阿賀黎明高校「緑泉寮」の特徴 (2021-07-05 10:13)
 「主体性」への旅 (2020-12-01 09:32)
 「達成」と「発見」を動的平衡できる複数の「場」 (2020-10-25 07:57)
 プロジェクトの解像度を上げる (2019-09-27 07:22)
 プログラムふりかえりメモ (2018-10-27 08:37)

Posted by ニシダタクジ at 06:53│Comments(0)アイデア
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。