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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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オーナーへメッセージ

2015年05月26日

「未来」への「居心地の良さ」は「多様性」と「偶然性」から成る

居心地の良い場所。
サードプレイス。

スターバックスコーヒーのコンセプトである
「サードプレイス」(第3の場所)とは、
職場でも家庭でもない第3の場所、という意味。

そこは、
日頃の役職や人間関係から解き放たれて、
リラックスできる場所。

ちょっと立ち止まり、整理する場所。
カフェとはきっとそういう場所だし、
僕もそういう風に使っている。

ひと休みする場としてのサードプレイス。

しかし。
これからは、未来を生み出すサードプレイス
が必要とされてくると思う。

特に
中学生高校生大学生のような
必然的に未来を考えなきゃいけない立場の人たちには、
「ひと休み」だけでは足りない。

そこに必要なのは、
「多様性」と「偶然性」だと思う。

昨年1月に発売されたソトコト2014年2月号の
取材の直前に、思いついたキーワード。
「多様性」と「偶然性」

ツルハシブックスの店員侍だった野島さんが
言っていた一言がきっかけだった。
「ツルハシブックスに行くと、誰かに会えるから。」

そう。
その「誰かに会える」という
多様性と偶然性が彼女にとってのツルハシブックスの魅力だった。

「多様性」と「偶然性」を空間で表現するときに、
本屋は素敵な空間である。
多様な本がそこに並び、空間全体に「多様性」を醸し出している。

そこに集まってくる人たちとコミュニケーションを取ることによって、
そこには偶然の出会いが起こる。
そこにコミュニケーションする本屋の空間的魅力があるのだと思う。

山口県萩市の「ruco」というゲストハウスに行ったとき、
同じような空気感を感じた。
地元の人がカフェを楽しんでいるところに旅行者がやってくる。
オーナーの塩満くんがひとりひとりていねいに紹介してくれる。
そこには「多様性」と「偶然性」があった。

だからこそいま、あのようなゲストハウスが20代に
支持されているのだろうと思った。

10代にとっては、やはり本屋がその役割を果たしていくのではないか?

「多様性」と「偶然性」は
未来を創っていく上での必須アイテムである。

「効率化」の思想は、徹底的に「多様性」と「偶然性」を排除し続けた。
だから、効率化された場所にはワクワクしない。
そこには「可能性」が開かないからだ。

クランボルツ博士の「計画された偶発性理論」を出すまでもなく、
僕たちの感性が
「多様性」と「偶然性」にワクワクするようになっているんだと思う。

だからこそ本屋だ。
「暗やみ本屋ハックツ」は
より「偶然性」を高めたものなのではないか?

中学生高校生に
「多様性」と「偶然性」を提供する本屋。

世界の広さを伝え、
偶然をつかむ力を育んでいく本屋。

そんな本屋をつくりたいのです。

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Posted by ニシダタクジ at 07:15│Comments(0)日記
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