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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2015年05月27日

「苦手な仕事」が才能を開花させる

「苦手な仕事」が才能を開花させる
「人は、誰もが多重人格~誰も知らなかった才能開花の技法」(田坂広志 光文社新書)

田坂さん、多才だなあ。
と。

「物語を発動せよ」を読み直してしまった。
熱い。
http://hero.niiblo.jp/e235809.html

さて。
この本。
面白い。

「才能の本質は人格である」と始まり、
「表の人格」(表面に現れている人格)が才能の開花を妨げるのだと言う。
「自分の才能はこんなもんだ」という自己限定の深層意識によって起こる。

かつてイチローが、262安打の新記録をつくったとき、
何打席か連続で抑え込まれていたアスレチックスの
ハドソン投手に対し、こう言った。

「あの投手は苦手な投手ですか?」
「いや、彼は自分の可能性を引き出してくれる素晴らしい投手です。」

苦手なことをすることによって、
違う人格を発動しなければいけなくなり、
それによって才能が開花するのだという。

田坂先生は、
就職活動で行われる
「職業適性検査」について、こう言っている。

~~~ここから一部引用

「職業適性検査が調べるのは、
「表の性格」や「表の人格」の職業適性であり、
そのかぎりにおいて正しいのだが、
問題は「隠れた性格」や「隠れた人格」を含めて
その人の「可能性」を開花させるという視点のものではないことです。

そして「適性検査」には隠れた落とし穴があります。

「あなたは論理思考に向いている性格です」
「したがって、アナリストのような職業に向いています」
という結果が出たとき、我々の中に
「自分の性格は感覚表現には向いていない」
「したがって、自分はデザイナーのような職業には向いていない」

という「自己限定の深層意識」が生まれてしまうのです。

~~~ここまで一部引用

したがって、
田坂先生は言います。

だから、失敗も許される若い時代は、自分に向いていないと思う仕事に
敢えて取り組むことも、「人格と才能の開花」のためのひとつの優れた技法なのです。

いいね。
これ。

大学生に読ませたい文です。

いい本に出会ってしまいました。
ありがとう、ブックエキスプレス@上野駅。(笑)

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Posted by ニシダタクジ at 07:50│Comments(0)
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