プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 107人
オーナーへメッセージ

2015年06月30日

「お手伝い」で仕事サーファーになる

「お手伝い」で仕事サーファーになる
「僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない」(岡田斗司夫 PHP新書)

「お手伝い」で仕事サーファーになる
「いいひと戦略」(岡田斗司夫 マガジンハウス)

おもしろいですね。
岡田さん。
いいひと戦略。

「消費者の味方」は「国民の敵」かもしれない。
とAmazonを例に出して言っています。

本を注文したら即日か翌日に
自宅に届くサービス。
すごく便利です。

このサービスが隆盛を極めることによって、
町の本屋さんはすごい勢いで無くなっていっています。

消費者はそんなに困っていません。
本は買いやすくなり、選択肢が増えるということで、
便利になりました。
何万冊という在庫から自由に選べます。

1999年に22,000店あった本屋さんは
2014年に14,000店。
実に15年で8,000もの店が消えました。

年間500ということは毎日1店舗以上の本屋が
なくなっているということです。

そのぶん本屋さんで働く人たちは
失業しているのです。

このように「便利」=消費者の味方は
ときとして、人の職を奪うことがあります。

ダイエーが主導した流通革命、
いわゆる「中抜き」が多くの失業を生んだのと同じです。

そしてこれから、
「ワークデザイン」の長沼さんの言うように、
「成長する会社は雇用を生まない」が現実化してきます。

つまり、成長している企業は、
そもそも人を介さないシステムを作り上げているので
競争力があるのです。
そこにはわずかの人手しか必要ではないのです。

では、どうしたらいいのか?

岡田さんは
「単職から多職へ」と提唱します。

これは、
「ナリワイをつくる」(伊藤洋志)や
「月3万円ビジネス」(藤村靖之)でも提唱されていましたが
岡田さんの面白いところは、それをどのように作るか?
です。

「お手伝いのサーフィン」をしろ。
しかも50個。と言います。

「仕事サーファーになれ」、と岡田さんは言います。

いいなあ、これ。
大学生にこそオススメしたい戦略ですね。

全員が同じ日本語を使い、教育水準がとても高く、国家のモラルが高い
(本文より)
というすごい資産を持った国民、それが日本人です。
こんなにも一緒に仕事をしやすい民族は世界になかなかない。

したがって、次から次へとお手伝いのニーズが生まれてくると言います。
まずは「お手伝い」できることを見つけ、手伝ってみる、
そこからすべては始まります。

それをやっていくと、さまざまな能力が高まっていきます。

岡田さんは人間の値打ちは3つのCで決まる、と言います。
「コンテンツ(能力)」「コミュニティ(仲間関係)」「キャラクター(人柄)」
だそうです。

なるほどなあ。
まずはコンテンツ。
とりあえずさまざま経験して技を磨く。

次にコミュニティ。
これは仕事を頼んでくれる人たちのこと。

このときに、
「お手伝い」をどのような形でやっているか?
がすごく問われます。

なんてこともない「お手伝い」でも
ていねいにやったりだとか、ちょっと才能が見えたりだとか、
そういったことで、「キャラクター=人柄」が確立されていきます。

キャラクターが確立されたら、
仕事はどんどん回ってきます。

スキルのない仕事でも、「そんなら俺が教えてやる」と
言ってくれます。
そうなると3つのCがどんどんまわり出します。
能力も仲間関係が増え、キャラクターの信用が増す。

その先に、仕事があるのではないか?
と僕は思います。

ここでのポイントは
「たくさんのお手伝いをすること」だと岡田さんは言います。
仕事ではありません。お手伝いです。

相手が求めていることを理解して、
喜ばせるためにお手伝いをしたこと。

言い換えるとそれは「いい人になること」
これが「いい人戦略」なんですね。

なるほどな~。
面白いなあと。

人を幸せにするのはスキル、つまり「コンテンツ(能力)」だけではないのだなあと。

人に負けないように、と勉強してきたのだけど、
「コミュニティ」と「キャラクター」も大切だよなあと。

むしろ、会社に頼れない時代に継続して仕事をしていくためには、
「コンテンツ(能力)「コミュニティ(仲間関係)」と「キャラクター(人柄)」
という3つのCをぐるぐる回していくことなのだなあと実感する。

大学生のいまこそ。
「いいひと戦略」を選択し、「無数のお手伝い」を経験していくこと。
次々に来るお手伝いの波に乗り、「仕事サーファー」になっていくこと。
そうして「コンテンツ」だけではなく「コミュニティ」と「キャラクター」を磨いていくこと。

この繰り返しが
人生を拓いていくのではないか?
と思いました。

仕事サーファー、はじめませんか?

同じカテゴリー()の記事画像
ベクトルの始点を合わせるというチューニング
アンサング・ヒーローの物語を紡ぐ
「自分とは何か?」に応えてくれる活動
演劇のような本屋、劇団のような会社、劇場のようなまち
子どもたちは「仕事」と「遊ぶという行為」を失った
「あそび」の復権
同じカテゴリー()の記事
 ベクトルの始点を合わせるというチューニング (2024-04-10 09:51)
 アンサング・ヒーローの物語を紡ぐ (2024-04-08 07:16)
 SNSとアイデンティティ (2024-03-30 16:45)
 「相互評価」ゲームからの越境 (2024-03-27 07:28)
 「自分とは何か?」に応えてくれる活動 (2024-03-23 10:07)
 演劇のような本屋、劇団のような会社、劇場のようなまち (2024-03-23 08:10)

Posted by ニシダタクジ at 06:51│Comments(0)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。