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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2015年12月26日

「本を贈る」という文化を創る店

「本を贈る」という文化を創る店

「20日の朝日新聞のGLOBEを見たか?」

京都の塩見さんからメッセージが届く。

アメリカ・東海岸の学生街、ボストンのラーメン店
「Yume Wo Katare(夢を語れ)」
の西岡津世志さんの記事。

写真には、
「195ヶ国全ての国に夢を語れる仲間を創出する 
2030.9.8 西岡津世志」
と書かれている。
おそらくは目標達成の締め切りか。

入り口で前払いの会計を済ませると、店員が聞いてくる。
「今日は、夢を語りますか?」

「語る」と答えた客は食後に立ち上がり、
自分の夢を語り始める。西岡さんはそれを
カウンター越しにうれしそうに見つめる。

今年ハーバード大を卒業した小林寛生さんは、
常連客で、この店でアルバイトもしていた。
彼は言う。
「夢を語ると覚悟ができる。応援してもらえて、
同じ夢を持つ人に出会える。人生が明るくなる。」

東京でお笑い芸人を目指していた西岡さんは、
相方とよく行くラーメン屋でアルバイトをすると、
店主に見込まれ、半年後に系列店の開店を任される。
2年後には行列の途切れぬ店となった。

すると店を人に譲り、京都・一乗寺の
ラーメン激戦区に店を出す。
店の名は「夢を語れ」

芸人仲間は「そろそろちゃんと働かんと」と言い、
大学に進んだ友人も、就職後は昔のように夢を語らない。
「年をとると『そういうもんや』『無理や』と。
選択肢を狭めるためにおれらはこれまで頑張ってきたんか?って思った。」

すぐに行列ができ、人気店へ。
しかし、夜の営業をスタッフに任せたら
次第に売り上げが落ち、何人かが辞めたいと言い出した。
スタッフとの時間をおろそかにした結果だった。
開店から1年半、西岡さんは店を閉めた。

貯金が尽きかけたころ、
一人でふたたびのれんを出す。
株式会社にし、東京と関西で6店舗を展開。
その頃中学時代の友人にお前はいいよな、成功して。」
と言われ、ハッとする。

「おれだって日本から出ていないじゃないか」
世界を求めてニューヨークへ。
しかし、何かが違った。
米国人に「若者が夢を語り合っている場所はないか?」
「そりゃ、ボストンだ」

バスに揺られて4時間半。
たどり着いたボストンで西岡さんは
鳥肌が立ちっぱなしだった。
2012年秋、日本の店舗をすべてスタッフにゆずり、
ボストンに店を出す。

店をゆずり受けたひとりの元総合格闘家の藤原さんは言う。
「彼は夢を語り、行動し続ける。『失敗』は彼にとって、
一つの出来事に過ぎない。」

3周年をむかえた今年、西岡さんは新たなプロジェクトを始めた。
クラウドファンディングで資金を募り、夢を語る若者に無料で
ラーメンをふるまう試みだ。
「若者は夢を語るのが仕事。成功したら、次の若者にご馳走する。
そんなビジネスをしたい。」

今後は世界中の若者がいる街に進出する計画だという。

この記事はこう締めくくられる。

「他人が夢を語るのを見て、夢を語り出す人がいる。
夢をかなえる人を見て、動き出す人がいる。
そんなポジティブサイクルを世界に広げるのだという。
夢物語で終わるのか、小さなラーメン店から目が離せない。」

「信じる力、独創性・ひらめき、決断力」
という3つの力に自信があるという西岡さん。

彼がつくっているのは、
夢を語り、挑戦の連鎖を起こす、
という文化なのだろうと。

そしてそれをクラウドファンディングで
売っているのだなあと。

僕は夢至上主義にはあまり賛成ではないのだけど、
仕組みとしては、ツルハシブックスが目指しているものに
近いなあと。

昨日。12月25日。クリスマス。
ツルハシブックスでは、中学生高校生に本をプレゼントする
クリスマス企画が行われた。

「本を贈る」という文化を創る店

24日までに読書会を何度も開催しながら集められた
思いのこもった1冊を、中学生高校生にプレゼントする企画。
30人を超える中学生高校生が来店。
素敵な企画だなあと思った。

「本を贈る」という文化を創る店
贈る本をつくっている様子。

そう言えば、内田樹さんが、
「本を書くということは贈り物である」
って言っていたっけなあ。

「生産と分配の経済」
だけではない第2の経済原理である
「贈与と交換の経済」
が発動する場所、なのかもしれないな。

ツルハシブックスや暗やみ本屋ハックツは、
「本を贈る」という文化を創っているお店なのかもしれません。
さらにその文化を売っているのだなあと。

お店っていうのは、
そういう意味で、メディアだなあと思う。
いま、この瞬間、文化が生まれているのだなあと。

参考:「コミュニケーション・ツールとしての本屋」
(20代の宿題 2014年6月30日)
http://hero.niiblo.jp/e442258.html

そんな文化を応援する大人たちからの
支援を集めるファンドレイザーになりますね。

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Posted by ニシダタクジ at 05:44│Comments(0)日記
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