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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2015年12月30日

ファースト・ペンギン

ファースト・ペンギン
「君に友だちはいらない」(瀧本哲史 講談社)

第3章
ビジョンをぶち上げろ、ストーリーを語れ。

この章は「指輪物語~旅の仲間」の一節から始まる。

~~~ここから引用

「僕は危険な冒険なんか向いてないんだ。指輪なんかに出会わなければ良かった。
なんで僕のところに。なぜ僕が選ばれた?」
「そんなこと誰にもわからんよ」ガンダルフは答えた。

「ほかの人にない取り柄、力や知恵じゃ全くないこともわかっているだろう。
しかし、選ばれてしまったのだ。
だから持ってる限りの力と勇気と知恵を使わないとだめなのだ。」

成功を遂げたチームに共通するのは、
そのスタート地点から目的の達成までが、
ひとつの映画作品や優れた小説であるかのように、
傍から見る人に感動を与えることだ。

アメリカの神話学者ジョゼフ・キャンベルは、
それらを8つの構成要素に分解し、
「ヒーローズ・ジャーニー」と名付けた。

1 Calling(天命)
2 Commitment(旅の始まり)
3 Threshold(境界線)
4 Guardians(メンター)
5 Demon(悪魔)
6 Transformation(変容)
7 Complete the task(課題完了)
8 Return home(故郷に帰る)

ハリウッド映画をはじめとして、
世界中の人々に受け入れられている映画やドラマの
ストーリーのほとんどがこの神話の構成の影響を受けていると言っても過言ではない。

主人公が旅へと出立すると、
やがて運命をともにする仲間が集まりはじめる。
そして目的地への探索をするなかで、
まわりの仲間や敵との関係性を通じて、

主人公は自分への理解を深め、仲間とともに厳しい試練を乗り越えていく。
そのプロセスを通じて、主人公は自分がどんな秘められた力を持っているのか、
発見していくのである。

ヒーローズ・ジャーニーにおける「天命」は
ビジネスの世界では「ビジョン」と呼ばれる。

最初にチームがもっている問題意識は、
「将来こうなったらいいな」というビジョンだけが先行し、
「どうやってそれを実現するか?」というソロバンの計算は
甘いことがほとんどだ。

だが、それでよいのである。
むしろ人は「でかすぎるビジョン」を語る「穴だらけの人物」に注目する。

三国志の主人公、劉備玄徳は農村の一青年にすぎなかったが、
「どうやら自分は漢王朝の末裔の遠い親戚らしいというだけの理由で
漢王朝を復興させることが自分の使命である、と
壮大すぎるビジョンをぶち上げるのである。

そんな壮大なビジョンに共鳴して、
初期メンバーとして関羽と張飛、
そして後には諸葛亮孔明や趙雲など、
当時の中国国内でも最高レベルに優れた武将・ブレーンが集まってくる。

劉備玄徳タイプのリーダーを
別の言葉で表現するならば、
1匹目のペンギンと呼ぶことができるだろう。

ペンギンにとって海の中は、
シャチやヒョウアザラシなどの天敵がいる危険な場所だ。
だから無闇に飛び込むことはしない。
かといって氷の上に居続ければ飢え死にしてしまう。
そこで勇気を出して飛び込んだ1匹目のペンギンが
無事に餌をとることができたら、他のペンギンも次々に続いて飛び込むという習性をもっている。

この身の危険を顧みず、勇気をもって冷たい海に飛び込む
「1匹目のペンギン」のように、まったく新しい市場に
リスクを背負って打って出る人のことを英語圏では
ファースト・ペンギンと呼んで称賛する

~~~ここまで引用

なるほど。
先行きの見えない時代において、
ビジョンを語ること。
そして最初の海に飛び込むこと。

そうやって、時代は動いていくのだろう。
人生は創られていくのだろう。
そう思った。

ツルハシブックスのミッションは
中学生高校生に居場所と地域の大人との接点をつくり、
「学校だけが世界ではない」ことをつたえること。

大学生20代には、「自信をつける」=「自分の感性に自信を持つ」
という本を読む、人に会う、旅に出る、という成人式期間をとどけること。

そこに向かっていくための
ファースト・ペンギンにひとりひとりがなっていこう。

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Posted by ニシダタクジ at 06:10│Comments(0)
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