プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



新潟市西区内野町431-2
TEL 025-261-3188

平日12:00~19:00
土曜 7:00~21:00
日祝10:00~19:00
*火・水曜定休





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2016年03月03日

店員サムライであるということ



ツルハシブックスに従業員はいない。
従業員ゼロの本屋。

でも、火曜日水曜日を除き、
ツルハシブックスは開店している。

それは、
ツルハシブックス店員侍

ツルハシブックス劇団員

という仕組みがあるからだ。

店員侍。
店員まちではなく、店員サムライ。

2011年の冬だったと思う。
今井さんとこんな会話をしていた。

いろんなサポーターが必要だよね、
ハックツに本をもらったりとか
デザインができる人とか。

そうだね、個性を生かした「七人の侍」モデルがいいよね。
ということで、生まれたのがサムライ制度。

なんといってもパワフルだったのが
「寄付サムライ」だ

日本のファンドレイジング界に一石を投じた
(と思っているのは僕だけなのかもしれないが)

「寄付侍」と呼び方を変えるだけで、
寄付する人とされる人の関係性が変わった。

「寄付したいんですけど」
「あ、ありがとうございます。」
とどちらかと言えば寄付者が上位にあった関係性が

「寄付サムライになりたいんですけど。」
「え。君にその覚悟があるのか?まだ早い。」
「そこをなんとかお願いします。寄付サムライになりたいんです。」

といったん断ることができるようになった。
(実際はそんなことないのだけど)

ツルハシブックスにとって、
「サムライ」とは、フラットであること
なのかもしれない。
共に学ぼう、ということなのかもしれない。

「劇団員」もそうだ。
2年前。
ツルハシブックスが深刻な経営難に陥っていたとき。

「公開経営会議」で山田さん(現店長)が言ってくれた
「ツルハシブックスにもっと払いたいんだけどその方法がないんだ」
という一言がきっかけとなって、

菅原美穂(みほてぃー)が紹介してくれた
「国立本店」(国立駅近くにある会員制のライブラリー)
の取り組みを参考にして、
「劇団員」という制度が発足。

その思いは、
本屋という劇場での一瞬を演じること。
自分の役を演じ切ること。

重い手動ドアを開けて、
初めて来店する中学生高校生大学生を
共演者だと思い、接すること。

それは、店員だけではなく、お客さん(常連さん)もそうだ。
ドアを開けて飛び込んでくる見知らぬ誰かのために、
どんな自分を演じるのか?
そんな思いを持っている人が劇団員となる。

つまり、「劇団員」は、
お客さん(常連さん)と店員の関係性をフラットにするものだと言える。

コンセプトは、松下村塾と同じく、「共に学ぼう」だ。
教えるや教わるではなく、
ツルハシブックスという場を通して、共に学ぶ同志。

中学生高校生大学生のために「偶然」を届けるために
その空間に存在する共演者。
その主演は、はじめてやってくるお客さんであり、
メインの助演は、店員サムライである。

それをサポートする人たちとして、劇団員がある。

だから、店員サムライとして、必ずやってほしいことがある。

来店者に声を掛けること。
相手がドアを開けた瞬間に、こんにちは、と声を掛けること。

「遠くから来たのか近くから来たのか?」
「何回目くらいか?」
「自分は店員侍やっている誰なのか。」
そして、必要であれば、店内を簡単に説明する。

日替わりで店員が入れ替わる。
これは、2,3回目のお客さんにとっては大きな不安だ。
何度か来ているけど、店員さんが違うから。
この前話してくれたフレンドリーな店員さんはいないかもしれないから。

でも、ツルハシブックスは「偶然」を売っているのだから、
そこに魅力があるのだから、それを言葉じゃなく雰囲気で伝えたい。

そして、劇団員のみなさんにもお願いがある。

みなさんは「お客さん」をいう枠を超えて、
ツルハシブックスという場をつくる「共演者」だ。

乱暴な言い方をすれば「お客さんではない」のだ。

だから、
1Fの空間が、はじめてあの重い扉を開ける
中学生高校生大学生のためのものであってほしい。

17歳の高校生の立場に立って、考えてみてほしい。

一度行ってみたかったあの駅前のカフェのある本屋さん
に初めて足を踏み入れた日のことを考えてみてほしい。

なんだか重い手動の扉を開けたら、
暇そうにしていた店員さんから声を掛けられた。

はじめて来たことを告げると、
店内やハックツのことを説明してくれた。

店員だと思っていた人は大学生で、
サムライと呼ばれている人たちだった。

差し入れでもらったというお菓子を食べていると、
ほかのお客さんが入ってきた。
3人で話した。
何も買わなかったけど、楽しかったからまた来てみようかな。

1Fには、そんな空間を保ちたいと思っている。
そのために3Fがある。
だから、人数が多いなあと思ったときは
常連さんは3Fに上がって、1Fの空間を保ってほしい。

居心地のいい1Fは、本質的には、
常連さんのための場所ではない。
はじめて来店する若者のための場所だ。

そんな空間を一緒につくり、
店員サムライやその来店する若者から学ぼうとする空間。
それが劇団員であり、ツルハシブックスだと僕は思う。

財政的には、3Fの入場料が300円。
あるいは1Fに設置されたハックツが大人は500円。
小さな積み重ねによってツルハシブックスは存続していく。
読んでまた寄贈することで、本もお金も循環していく。

それは、「授業料」ではないけれど、
学びの場にいることの対価であると思う。

「偶然」を提供しながら、ともに学んでいく空間。
ツルハシブックスという現代のちょっとゆるめの松下村塾を
一緒につくっていこう。

店員サムライのみなさん、劇団員のみなさん。

ともに学ぼう。

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Posted by ニシダタクジ at 07:12│Comments(0)
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