2016年03月20日
卒業という通過点に立つ
ツルハシブックス店員サムライ卒業式でした。
5名の店員サムライがひとりずつゲストを招いて
「私とツルハシブックス」の対談のあと、座談会。
増川葉月さん。
ツルハシブックス初年度に入学。
巻の駄菓子屋楽校で知り合う。
途中、留学をはさんで、
ツルハシブックス店員サムライ、野山塾など、
ツルハシブックスの礎を一緒につくってきた。
ラストの1年は、僕が不在の中で、
卒業論文をツルハシブックスの居場所論で
書いたり、中心的役割を担ってきた。
僕がこの1年で
いちばん覚えているのは、
彼女が近所の中学生から手紙をもらったこと。
しかも恋愛相談。
めっちゃいい店だな、ツルハシブックスって思った。
同時に、
ツルハシブックスという場所そのものが
無くなることを恐れるべきではないと思った。
ひとりひとりがツルハシブックスになれるのだと
そのときに強く感じた。
そして、「劇団員」とは、
まさにそういった思想の体現であるはずだと
あらためて実感した。
それにしても素晴らしい卒業式だった。
トークあり、歌あり。
そして、山田店長からのコメントあり。
山田店長の
「自分もたくさん学ばせてもらった」
の一言がよかった。
ツルハシブックスとは、
なんだかよくわからない、言語化できない
「ツルハシブックス」という理想に対して、
集う人たちが自ら師事し学んでいくという場所なのだろうと思った。
現代の松下村塾。
もしかしたらそれは、ツルハシブックスのような、
言語化できない、しかし何かを学んでいるような、
そんな空間のことを呼ぶのかもしれない。
何が学べるか保証されていない。
振り返って初めて、そんな学びがあった、と感じられる、
そんな空間なのかもしれない。
サムライのみんなは、卒業という通過点に立つ。
そしてツルハシブックスもまた、5名のサムライの卒業という通過点に立つ。
これからもひとりツルハシブックスとして、
ご活躍を楽しみにしています。
Posted by ニシダタクジ at 06:59│Comments(0)
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