プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 8人
オーナーへメッセージ

2016年04月17日

感じるキャリア教育

僕が、「13歳のハローワーク」(村上龍 幻冬舎 2003)以来、
ずっと違和感をもっていたこと。

ひとつは、天職がある、ということ。
もうひとつは、天職は選ぶものである、ということ。
これらの2つは幻想だと思ったし、
その幻想によって子どもたちは苦しんでいると思った。

それは、
「ホスピタルクラウン」(大棟耕介 サンクチュアリ出版 2007)
を読んだときに、より強く思った。

病院で長期入院中の子どもに、
道化師として接し、一緒に遊んだりして彼らの笑顔を引き出すこと。
この「仕事」を「選択」したり目指すことはなかなか難しい。

「天職とは、選ぶものではなく、
目の前のことを大切にしているうちにたどりつくもの」
だと思った。

それは僕のキャリアドリフト理論の原点になっているかもしれない。

感じるキャリア教育

今日4月17日まで
茅ヶ崎市美術館エントランスホールで行われている
「あなたが未来に託す想い展」は、

現在の小中学校・高等学校で行われている
「キャリア教育」という名の「職業カテゴリー選択教育」
に一石を投じているのではないか?と改めて思った。

「地域の教育力」と言われ、
多様な大人と接することの重要性が叫ばれ、
学校現場に実際に地域の大人が来たり、
あるいは地域で働く大人に、話を聞きに行ったり、
そんな大人たちを特集した小冊子が配られたりしている。

その時に主眼が置かれるのは、
仕事の楽しさやあるいは働き甲斐かもしれないけど、
それは、ひとつの職業カテゴリーで働く1人としての働き甲斐である。
これは言わば、知る、そして考えるキャリア教育だと言えるだろう。

ところが。
「あなたが未来に託す想い展」では、
「10代に贈りたい本、想いを託す本」についての話を聞き、
メッセージを書いてもらう。

それはもはや、その人の生き方、人生そのものだ。

そして、いま若者たち(いや若者だけでなくすべての大人)が問われているのは、
「どんな職業カテゴリーを選択して食べていくのか」
ということではなく、
「どう生きるのか?何に価値をおいて生きていくのか?」
ということであると思う。

そして、それは、本質的には、
写真や冊子では伝わらず、生の本の展示や
実際にその人に会ってみることで、より強く感じられるのだと思う。

茅ヶ崎市美術館の「あなたが未来に託す想い」展は、
そういう意味で、職業名も載せながらも、
名前と職業の一覧を別々に展示することで、
まずは本とメッセージをじっくりと感じ、味わい、
その上で人の名前と職業を確認する、
という順序になっていて、これはまさにアートの楽しみ方と同じだ。

そしてそれこそが
キャリアを職業カテゴリーではなく、
生き方や価値観から考えていくことにつながっていく。

そしてもうひとつ。
この展示は茅ヶ崎に住んでいる(あるいはお店を構えている)
人たちの本ばかりだ。

だから本やメッセージにビビっと来たら、
いつでも会いに行ったらいいのだ。
「感じる、そして行動すること」ができるのだ。

知るキャリア教育や考えるキャリア教育から
感じるキャリア教育、行動するキャリア教育への
提案を、この展示はしているのではないだろうか。

思いかけず、10年以上もっていた違和感を
少しだけ言語化することができた。
だから感じて行動することなんだなあと。

熊澤さん藤川さんのおかげで様々な気づきがあった。
今回のハックツがこれまでと違うのは、
・美術館であること(観たり感じたりする場所)
・公募をしないということ
・1冊のみ寄贈という限定により、送り側自身の人生がより問われるということ

それによって、生み出される空間のチカラを感じます。
まだ見に行っていない方、本日4月17日までです。

同じカテゴリー(日記)の記事画像
大学生と「価値」を生むために
「ふるさと」をつくるという問い
「価値」を問う夏休み
「学びの当事者になる」「学びは完結しない」という感覚
人間はもっと柔らかい
「価値とは何か?」を問うこと
同じカテゴリー(日記)の記事
 大学生と「価値」を生むために (2019-07-07 06:39)
 「ふるさと」をつくるという問い (2019-06-19 10:07)
 「価値」を問う夏休み (2019-06-12 07:39)
 「学びの当事者になる」「学びは完結しない」という感覚 (2019-06-05 07:31)
 人間はもっと柔らかい (2019-06-02 07:52)
 「価値とは何か?」を問うこと (2019-05-22 09:47)

Posted by ニシダタクジ at 09:15│Comments(0)日記
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。