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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2016年10月17日

「株式会社」という生き物

「株式会社」という生き物
「街場の憂国思想」(内田樹編 晶文社)

読み終わりました。
上田のNABOに続編が2つともあってすごいなあと思いました。
買っちゃいました。

前回のブログに続き、
http://hero.niiblo.jp/e482402.html

平川克美さんの
「オレ様化する権力者とアノニマスな消費者」より、
「株式会社」についての記述より抜粋

~~~ここから引用

たとえば、世界史的な歴史の発展段階で生まれてきた
株式会社というシステムは、成熟段階においては本質的には存在理由を失います。
なぜなら、経済成長せず、株価が上がらないとすれば、
誰も株に投資しなくなってしまい、株式会社というシステムの根本が崩れてしまうわけですから。

もちろんこれには本質的にはという留保が付きます。

グローバリズムが生まれてくる背景には、成熟国家における株式会社というものが、
国民国家ベースではもはや存続できないということがあります。

世界はまだら模様に発展段階の国家と、成熟段階の国家が存在しているので、
国境を取り払えばまだまだ株式会社が生き残る余地があるわけです。
株式会社は今後生存をかけて国民国家を打倒して
グローバル化した市場を作り出そうとすることになるでしょう。

しかし、人間が生きていくためのひとつの装置として
株式会社システムが生まれたのであって、
株式会社が生き残るためにわたしたちがあるわけではありません。

もうひとつ注目したいのは、
世界の市場化は、大量のアノニマスな(匿名の)消費者を
生み出すということです。

その結果、商品交換の場は、広く大きく、簡便なものになっていきます。
そこでは、消費者は売り手と面識もなく、会話も不要な、
顔のない貨幣運搬人に限りなく近づくしかありません。

コンビニエンスストアにおいて、対面している
売り手と買い手の関係はまさに、このアノニマスな消費者社会の
先駆的なかたちだったわけで、インターネット空間は、
市場のサイバー空間への拡大と消費者のアノニマス化に
拍車をかけたわけです。

(中略)

ここで、私が強調しておきたい、大切なことがあります。
それは、上記のような近代化、消費化のプロセスの中で、
生活者の思想というもの失われていったということです。

60年代、70年代に、近代化のプロセスの中で、
知識階級は欧米の思想を学習し、
普遍的な価値を作り出そうとしてきたわけですが、
知的な上昇過程に対置するように、生活の思想というものがありました。

それは、肥大化する観念に対置する暮しの思想であり、
大事よりも些事を積み重ねることを重視し、
ひとりひとりが日々の暮しのなかでの義務と責任を
果たすことのなかから強固な生活思想というものを作り出してきたわけです。

40年代後半に生まれ、50年代に広範な読者を獲得した
花森安治の「暮しの手帖」なども、こういった生活思想
を背景に生まれたものでした。

(中略)

生活思想とは、ひとりの人間で言えば、身体のようなもので、
身体性を失った思想はどこまでも観念の領域で肥大化することが可能です。

生活思想は、宗教やイデオロギーといった
観念的なものと異なって、世界の生活者を結びつけることになるのですが、
宗教やイデオロギーはむしろ差異を強調します。

~~~ここまで引用

なるほどな~。

株式会社は、発展途上段階にのみ有効な、あるいは機能するシステムなのであって、
国民国家が成熟段階に入ると、

「株式会社」そのものの延命のために、
発展途上の場所を探して、多国籍化、グローバル化せざるを得ない。

また、
金曜日に書いたように、
「株式会社」というシステムはひとりひとりの当事者意識を下げるように、
構造されているのと、

高度になればなるほど匿名性が増していき、
「消費者」は「貨幣運搬人」にかわっていく。

その危機感なのか、
本質的価値の追求は本能なのか、
「生活思想」が生み出され、それが「暮しの手帳」などにつながった。

「株式会社」という生き物
15日、コメタク改装記念パーティー

もしかしたら、
コメタクってそういう意味なのかもしれないですね。

生活の思想。

そんなものをもういちど表現したいのかもしれません。
それは、本屋だけではできないのかもね。

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Posted by ニシダタクジ at 08:36│Comments(0)
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