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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2016年10月18日

「知性」はフライングする

「知性」はフライングする
「日本の反知性主義」(内田樹編 晶文社)

先週の「街場の憂国会議」につづいて。

冒頭の内田さんの
「反知性主義者たちの肖像」から、面白い。

「反知性主義」というのは、まさしく思考停止のことであり、
人類史上最悪の「反知性主義」とは、
フランス革命の原因はユダヤ人であるとした、
エデュアール・ドリュモンによるものだという。

まあ、それはおいといて。
興味深いのは、
「知性」と「時間」についての記述。

~~~ここから引用

私たちはその解法がわかっているものを
「問題」としては意識しない。
またその逆に、その解法がまったくわからないものを
「問題」としては意識しない。

私たちが「これが問題だ」と言うのは、
まだ解けていないが、
時間と手間をかければいずれ解けることが直感されているものだけである。

私たちの知性は、自分がまだ解いていない問題について、
「まったく解けない」のか「手間暇さえかければ解ける」のかを
先駆的に判断している。

私たちの知性はどこかで時間を少しだけ「フライング」することができる。
知性が発動するのはそういうときである。

まだわからないはずのことが先駆的・直感的にわかる。
私はそれが知性の発動の本質的様態だろうと思う。

(中略)

このような「対象へののめり込み」は、「ずばり一言で言えば」
というシンプルな説明を求める知的渇望とは似て非なるものである。

どちらもランダムな事象の背後に存在する数理的秩序を
希求している点では変わらない。
でも、一点だけ決定的に違うところがある。
それは、先駆的直観には時間が関与しているしていることである。

自分がある法則を先駆的に把持しているところはわかるけれど、
それをまだ言葉にできないときの身もだえするような
前のめりの構えにおいて、時間は重大なプレイヤーである。

(中略)

「私が見ているものの背後には美しい秩序、驚くほど単純な法則性が
存在するのではないか」という直観はある種の「ふるえ」のような感動を
人間にもたらす。

その「ふるえ」は、その秩序や法則を発見した「個人」が名声を得たり、
学的高位に列されたり、世俗的利益を得たりすることを期待しての「ふるえ」とは違う。

(中略)

ひとが「ふるえる」のは、自分が長い時間の流れにおいて、
「いるべきときに、いるべきところにいて、なすべきことをなしている」
という実感を得たときである。

「いるべき」ときも、「なすべき」わざも、単独では存在しない。
それは死者もまだ生まれぬ人たちをも含む無数の人々たちとの
時空を超えた協働という概念抜きには成立しない。

もう存在しないもの、まだ存在しないものたちとの協働関係という
イメージがありありと感知できた人間のうちにおいてのみ、
「私以外の誰によっても代替し得ない使命」という概念は受肉する。

~~~ここまで引用

うわあ!!
って叫びたくなるような一節でした。

そうそう、それ!!
コメタクとかってそれだわ。

たぶん、米屋と本屋、なんですよ。
でもそれはまだ説明ができない。

でも、自信というか確信というか
そういうのがあるよね。
あ、それを直感っていうのか。

まあ、そんな知性の発動をいていきたいなあと思いました。

この部分だけでも、この本を買う価値があると思います。

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Posted by ニシダタクジ at 09:08│Comments(0)
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