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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2016年10月28日

ラーハの時間

ラーハの時間
「コミュニティ難民のススメ」(アサダワタル 木楽舎)

この本のことを書くのも、
今日が最後になってしまうかもしれません。
なぜなら、読み終わってしまったから。
悲しいです。純粋に悲しいです。
読み終わるのが惜しい1冊、いいですね。

今日は最後の釈徹宗さんとの対談「コミュニティ難民の希望」より。

最後の最後まで面白いです。
シビれます。

~~~ここから一部引用

成熟期の社会では、
人と関わったり、世話したり/されたりしながら暮らす。
こういったスタイルは、社会がフェアじゃないと成り立ちません。
もっと厳しい競争社会では、人がいいようじゃ生きていけない(笑)

成熟社会はむしろフェアだから生きていけるし、
ある種の公共性を発揮することで、高い評価を得ることができる。

自分勝手な欲望を振り回すのではなく、分かち合う。
共感する人たちが集まる。まさに成熟社会です。
コミュニティ難民は、こういう状況だから出てきた人たちでしょう。

優れたアートは、人を宙吊りにします。
不安にもさせるし、日常を揺さぶってもくれるし、
今までの自分がちょっと崩れる。それがアートの力でしょう。

都市は地縁や血縁がなくても公平に扱ってくれるフェアな場所です。
もともと都市はかなり特殊な場所なのです。

企業そのものが都市化したんでしょうね。

都市の倫理観って何かっていうと、
「人に迷惑をかけない」というものなんです。

地縁・血縁が強いコミュニティというのは、
互いに迷惑をかけたり、かけられたりしながら
運営されていくんですよ。
そこでは「大目に見る」という態度が大事なんです。

これからの成熟社会のキーワードは「フェア」と「シェア」でしょう。
社会的公正性を担保しながら、分かち合っていく姿勢がカギになると思います。

仕事と遊びの関係性のグラデーションを大きくするんですよ。

仕事か遊びか、きっちり区別せよ、とのメッセージが蔓延していたわけです。
なぜなら、効率が大事だからです。
効率を優先すると、グラデーションは邪魔です。
ところが成熟社会では、グラデーションこそが大事なわけで、
公私混同するところでぐるぐる仕事が回ったり、経済が回ったりして、
それを楽しいと感じる価値観を育てるのが重要となってくる。

大部分の文化圏では、時間を二項対立で捉えているんです。
日本もそうなんです。
公的な時間と私的な時間、パブリックとプライベート、
仕事と遊びといった感じ。

ところがイスラムは第三の時間があります。
労働の時間=「ショグル」、遊びの時間=「ラアブ」、
さらにもう一つ「ラーハ」という時間があります。
これは日本語にはない概念なので、翻訳できません。

まさに時間のグラデーション部分。
では、この時間に何をしているか?
ダラダラしているんですよ。
とにかく、男性同士でも集まっておしゃべりする。
瞑想したり、神のことを思ったり、思索したりする。

彼らの価値観では、人生で一番大事なのは、「ラーハ」だそうです。

われわれは今まで一生懸命、欧米視点で
世界や人間を見るトレーニングを続けてきました。
でも少しイスラム文化を通して世界や人間を見ると、
また違った面が発達するんじゃないでしょうか。

~~~ここまで一部引用

なるほどね。
ラーハの時間。
グラデーションの時間。

仕事と遊びのあいだ。
計画と無計画のあいだ、ね。

そういう「あいだ」にこそ、あるんだよね、面白いものは。

いやあ、面白い本でした。

ラーハの時間を、
いろいろ共有していきたいなあと思いました。

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Posted by ニシダタクジ at 08:14│Comments(0)
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